内容説明
待ち受ける意外な犯人。
世界60か国で3000万部の巨匠の最新ミステリー。
加速するサスペンス、悲しみの真相。北欧ミステリーの真骨頂たる第1弾。
被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが“奇術連続殺人”を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか? 加速するサスペンス、意外な犯人、そして痛ましい真相。本国で20万部突破、ミステリーの女王の新シリーズ誕生。
生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストの探偵コンビ――刑事ミーナは空気の読めない発言や極度の潔癖症、メンタリストのヴィンセントは偶数に執着してしまう心の偏り、それぞれに生きづらさを抱えた二人が連続殺人に立ち向かうのが、本書の魅力です。信頼できる相棒を得たミーナが、捜査を通じて居場所を見つけてゆくさまも感動的な傑作ミステリーです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
86
下巻に入り上巻の冒頭で起きた猟奇的な殺人が、連続殺人の様相を呈してきた。被害者の身体に刻まれた数字や犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か?そして頻繁に挿入される〈クヴィービッレ 1982〉と題する断章が本筋とどう結びついていくのかというのが読みどころの一つになっている。メンタリストのヴィンセントが主役ではあるが、物語としては女性刑事のミーナにスポットをあてたシーンが多かった気がする。全体を通してストーリー進行が遅くて、サスペンスとしては今一つ。シリーズ二作目も出るようだが、今後に期待できるのか?2022/08/28
道楽モン
53
心理的盲点を利用したエンタメ・ショーがメンタリストの舞台。芸人ですね。これを悪用したのがオカルトや霊能者やインチキ宗教、マルチ商法。作者のひとりは現役のメンタリストなので、主人公の造形やショーの実態にはリアリティがあるし、作中にもふんだんに盛り込まれている。さて、そんな彼が連続殺人の捜査に協力を要請される。片や警察側のヒロインが極度の潔癖症。その二人の関係も捜査につれ信頼関係を超えた感情に。三部作にふさわしい魅力的な初作。今後の展開が楽しみ。人間関係も犯人も犯行描写もドロドロだけど唯一、犬に救われる。2025/07/17
み
30
登場人物を覚えたので、下巻はさくさくと♪メンタリストなのに、気付かないなんて…。シリーズは3部作とのこと、少女の事情は3作目かな?ボッセが愛おしい^ ^2022/09/19
シキモリ
30
下巻も北欧ミステリーあるあるオン・パレードなので、そういった面では楽しめるが、本筋に全く影響しないサブエピソードが相変わらず多く、物語のドラマ性や捜査の緊張感を希薄化している印象。そういった要素が作品の多層化に貢献する場合もあるが、今作には然程効果的に思えぬまま読了。心理描写に重点を置き、客観的な描写を極力削ぎ落とす作風かもしれないが、ヴィンセントの衝撃的な過去を<事故>の一言で片付けてしまうのは流石に驚いた。続編で深掘りしそうな気配もなく、これ程モヤモヤする主人公の活躍を追う気には当面なれそうもない…。2022/08/22
本木英朗
26
被害者の身体に刻まれた数字。犯人からの挑戦状。連続殺人犯の目的は何か。ともに生きづらさを抱えた女性刑事と男性メンタリストのコンビが、奇術連続殺人を追う。40年前、牧場に住む母子に何が起きたのか――?という下巻である。最後の最後まで、真犯人も真相もまったく分からなかったよ、俺はね。とにかく読もう、それしかないってば! さすがは作者たちである。超よかったです、ハイ!!2024/02/09
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