内容説明
「理性的に考えれば、日本の最高速度は100km/h。この遅い日本で280km/hの911や250km/hのF355に乗る理由がどこにある?
“あるんだよ。俺たちは自動車好きなのだから”」(本文より)
『ベストカー』に長年連載されてきた人気企画「俺と疾れ」を中心に、同誌に掲載された徳大寺氏の遺稿傑作選です。
激動の20世紀に、クルマはもちろん、ワインや葉巻、旅行など、徳大寺氏が愛したものについて、さまざまな切り口で書かれた一冊となります。珠玉の原稿群から本書は1984~2000年に執筆されたものをセレクト。
日本車が大きく躍進し、世界に追いつき追い越した頃、徳大寺氏は何を語ったのか。当時に思いを馳せながら楽しめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
12
▼徳大寺氏が雑誌「ベストカー」に連載したエッセイ「俺と疾れ」。そのうち1984~2000年の記事からのベスト版である。▼「間違いだらけ…」とは違い、著者が出会ってきた車のことや、自動車を取り巻く社会のことなどが語られている。▼1990年代初頭までの文には若さを感じるが、それ以降、文に渋みが出て、関心も環境問題や、ガソリンの代替エネルギーなどに話題が向く。徳大寺氏の齢による内面の変化、社会情勢の大きな変化が読み取れて、非常に興味深く読んだ。▼シガーに月30万円掛けていたという話題もあり、時代を感じた。2022/12/12
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