内容説明
「分業」と「委任」という概念をもとに,現代日本の行政の特徴を描き出した好評テキストの新版。初版刊行から約10年。この間の政官関係の変化や行政学研究の成果を反映させるとともに,データの更新も行い,全面的に改訂している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ra
3
極めて理論的・体系的な曽我行政学の約10年振りの新版。委任と分業の解明に行政学の目標を据え、第Ⅰ部で政治・行政間、第Ⅱ部で行政内部、第Ⅲ部でマルチレベル、第Ⅳ部で政府と民間・サードセクター間を扱い、各部を①説明基軸の導入と国際比較、②日本の時系列比較、③相違をもたらす要因(Interest, Idea, Institution)、④相違がもたらす帰結を説明。自分の関心はやはりⅢとⅣであり、現在業務はⅢ中心だが、学問的に探究したいのはⅣであることなどを再確認した。次は、西尾1990や金井2007を読まねば。2022/09/19
Go Extreme
2
読み始める前のガイダンス 政治と行政: 政治と行政の関係 日本における政治と行政の実態 政治と行政の関係を規定する要因 政治と行政の関係の帰結 行政組織: 行政組織の形態 日本の行政組織の実態 組織形態を規定する要因 組織形態の帰結 マルチレベルの行政: 中央・地方関係と国際関係 日本におけるマルチレベルの行政 マルチレベルの行政を規定する要因 マルチレベルの行政の帰結 ガバナンスと行政: ガバナンスの様態 日本におけるガバナンスの変化 ガバナンスの様態を規定する要因 ガバナンスの様態の帰結2022/07/12