内容説明
天下にとどろけ! そうだ、俺が竹千代だ!
今川を滅ぼし、はや一年。
三河の雄となった竹千代は、松平家の勢力をさらに広げ、大名として、その名声を高めつつあった。
一方、袂を分けた佐吉は秀吉の元で、竹千代に負けじと軍師の道を邁進する。
だが、この時代の主役は誰か!
「天下」の二文字を最も間近で捉えていたものは誰か!
すでに上洛を目の先に据え、破竹の勢いで進軍する織田信長。
彼を除いて、この猛将たちの時代を語るることなかれ。
いま、時代は信長という強き光の元で揺らめき、将星たちの輝きを見守りながら目覚めつつある伏龍たちの咆哮を待つ。
超巨大キャッスル戦国浪漫譚、第2弾!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
14
めちゃ面白い。歴史的な人物を配置しつつ、そのキャラクターや役割を少しづつ変えている。そこに面白みがある。小ネタに笑い、もしくは苦笑しつつ読了。前巻に続き、非常に熱い物語。織田信長をはじめ、羽柴秀吉、武田信玄、上杉謙信など。戦国史上の重要人物らが鋼鉄城アイアン・キャッスル的なキャラクターになっているのが面白い。個人的に竹田城の解釈には笑ってしまった。2022/07/31
のれん
14
浅井三姉妹存在せず! 市姫は勝家ではなく家康に嫁ぐそう。 歴史解釈なにそれおいしいの? と思わせて、結構敵の配置とかは流行で人気になった史実の組み合わせだから笑える。荒木村重に捕まった黒田官兵衛とか、三方ヶ原で完勝した後病死した信玄とか、沿ってるところは沿ってるんよ。 小物は朱子学的見方で本当に講談を聞いてるかのよう。太田垣康夫氏がラフとは言え、多数挿絵を挿入してるラノベもそうない。デザは勇者ロボだが、このぶっ飛び具合に即した展開と言える。 さて今作、黒幕倒してライバル対決(関ケ原)で締めるのだろうか?2022/07/27
イシカミハサミ
10
もう出してくれないかと思っていた2巻。 この世界観と登場人物たち 大好きだから続いて最高。 そしてそれよりも朗報は、 3巻の予定がちゃんとあること。 ありがとうございます(予祝)2022/09/05
真白優樹
9
信長と竹千代が友誼を結びそれぞれの戦に向かう中、千利休の暗躍を切っ掛けに歴史が動き出す今巻。―――負けたくない漢がいる、ならばここで負けはしない。合体したり空を飛んだり。更に驚くギミックを備えた城が暴れ回る中、それぞれの場所で戦う竹千代と佐吉が成長する今巻。歴史人物オールスターと言わんばかりに様々な人物が登場し更に熱さを増す中、待たされた分一気に動いていく巻である。果たして歴史上の大事件が待つ中、歴史はどう動くのか。竹千代と佐吉は、それぞれどんな敵と戦う事になるのか。 次巻は早めに読みたいものである。2022/07/24
木倉兵馬
1
荒唐無稽の極み! 巨大ロボになる城塞! まさに勢いとハッタリが肝心な講談口調でまくし立てられる凄まじい展開! わりと作者さんの初期作「柳生家の息子がロックバンドをやる話(タイトルがうろ覚えなので書かない)」に雰囲気が近いのかな? 千利休は一体次に何をしでかそうというのか!? 待て次巻。2022/09/30