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内容説明
新しい時代の、新たな「パワー」の定義。HBS人気講座の書籍化!
力(パワー)は批判されがちな概念の1つ。権力や富を持つ者が他者を強制力で排除するものなど、汚らわしいものと捉えられている。しかし、著者は「パワー」を「誰もが持ちうる能力」と再定義する。性別や学歴や社会階層に関係なく、万人の貴重なリソースであり、職場やプライベートで人間関係をよくするための力である、と。
しかし、パワーは誰にも所有することができないものがあり、人間関係次第で流動的な性質がある。ボランティアなど高潔な目的があっても、謙虚さがなければ単なる自己満足と傲慢になるなど、パワーは常に中身が変わっていく。
人生をよりよく変えていくための、新しい「パワーの使い方」の授業。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奈良 楓
10
【良かった】権力者の分析ではありません。権力の力学を理解していくことで各人が権力=パワーを手に入れるための本。第1章のパワーバランスを変える4つの原則がわかりやすく、この本に引き込まれました。「風見鶏」を攻略せよ、は意外に思った。2023/04/18
Jack Amano
2
パワーは他人への影響力という意味では「権力」という言葉に訳されることが多いが、この本ではそうした政治的な意味より広い意味での影響力を指しているので、翻訳せずに「パワー」と言っています。なのに邦題に「権力」と入れてしまったのは残念です。パワーの基本原則の抽出、そして応用などなかなか面白いです。私が大学のころに研究テーマとしていたことの延長線上にある話であり、かつ社会変革にも使える実践的な内容になっている点で、アカデミックの枠組みを超えたものであり、とても参考になります。2022/10/23
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1
相手に影響を及ぼすにはその人が大切に思うリソースへのアクセス権を支配すればいい。 引き寄せ: 相手から見たリソースの価値を高めること。浮気など訳ありのダイヤモンドよりも幸せな結婚生活を送った叔母の遺品のようなエピソードでオークションでの価値が上がる。 他者との連帯: 相手の代替手段を潰す。カルテルも独占も労働組合も。 相手からの依存度をあげる連帯と引き寄せ。 撤退: 興味がなくなる。 拡大: 入手経路が増える。 相手への依存を減らす拡大と撤退。2025/04/26
akiapa2
1
パワーの基本原理は、相手が重視するリソースへのアクセス権を支配しているときにパワーを持つということ。パワーは常に相対的であり、相手が自身の重視するリソースを持っているかも含めパワーバランスが決まる。パワーを強めるには自身の持つリソースの価値を高めるか、数少ない提供者となることで依存度を高めること。逆に自身の依存度を低くするには相手のリソースの価値を低くするか、その他入手ルートを得ることで相手の支配権を弱めること。相手が何を重視しているかを知り、誰が重要なアクセス権を持つかパワー相関図を抑えることが重要。
ester
0
4 パワーとは、他者の行動に影響を与えられる能力。パワーはパワーは常に相対的→相手が欲しがるリソースをどれだけ支配しているかで変化する。 相手が提供するリソース(カネ・安全・名誉)に興味を示さないアカギにパワーを及ぼせる人は少ない。 パワーを強めるためには、相手のニーズを高め、カルテルを組んでリソースの入手先を限定することが重要。 組織において「親しみやすい同僚」はそれだけでリソースになりうる。パワー相関図を作成すること自体がパワーを生む。風見鶏を味方につけよ。 2023/11/08