内容説明
「日本の安全保障は揺らいでいるのだ。非常事態がやってくるのではない。“いま”が非常事態なのである――」
安全保障を確立するには、「自国を守る軍事力を保有する」「国民が自国を守る意思を表明する」「前記2つを相手国に伝える」の3つが必要です。
そして、自国を守る軍事力を保有するには、経済成長する以外に道はありません。
さあ、本書を教科書に、「国防」と「国民経済」の関係について正しい知識を身につけましょう。
目次
第1章 防衛費の経済効果(「世界」と高橋是清 所得創出のプロセス 安全保障は天から降ってこない ほか)
第2章 防衛費拡大で大復活する日本経済(「防衛費1%枠」は撤廃されている 武器輸出三原則とポジティブリスト ガラパゴス化 ほか)
第3章 目覚めよ!安全保障の危機(経世済民 日本の異様なB/C 大規模自然災害と安全保障の危機を区別する非常識 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Riopapa
4
お隣の国々がいろいろと嫌な動きを見せているので、国防費を増やすことはありだと思う。国防、国土強靭化とやるべきことはたくさんあるのだから、とりあえず成長戦略は棚上げでもいいのでは。2013/10/30
ぷれば
3
経済と、ここでは特に「国防・安保」に絡めて解説している。国家予算の枠組みの中で、削りやすく増やしにくい防衛費。「集団的自衛権」の時ですら、ヒステリックに「拙速だ!!なぜ今なのだ!?」と国民を煽っていたマスコミ…「国防」は、危機が起こってからでは遅いのだ。自然災害や他国の脅威から、国が守られ、安心安全であるからこそ、国民ひとりひとりの幸せがスタートできるのではないだろうか!?お花畑発想を一日も早く、脱却し、ふつうの国家としての『日本』を取り戻すうえでも、非常に参考になりました。2014/09/27
jack
3
「政治家には、読書量検査が必要だ。」阿呆が多すぎる。☆4.82013/05/11
Akimichi Tobita
3
外交以外に、経済にも国防の知識が必要であり、国が栄えなければ実現も維持もできないことを痛感させられた。中国とアメリカの対立の最前線である日本はすでに侵略をうけていることがわかる。国防と災害対策は、同一線上であり、平時に国庫が安定していないと非常時に全く手が打てなくなることを、自分も含め国民も、各省庁も再認識するべきだと思う。2013/04/11
Row_the_Punks
2
これまで結びつけて語られることの無かった経済と国防の関係について勉強することができた。つまるところは国民国家の経済力を高めなければならないという話で、やはり経済は重要だと実感。2013/11/23