内容説明
///第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞作///
2041年。人工素体技術――通称《ミミック》が開発され幾数年。
作戦中、不慮の事故により重傷を負ってしまったクリス・アームストロング大尉は、素体化手術を受け前線復帰……と思いきや術後どうも体の調子がおかしい。
鏡に映った自分を見るとそれは白い柔肌にさらさらヘアーの良く似合う――美少女だった!?!!?
謀略と怨嗟が蠢く戦火の陰で突如結成された、4体の少女型素体からなる即席部隊。
その名は――『ミミクリー・ガールズ』。
射撃、格闘、潜入。あらゆる分野のスペシャリストである彼女たちに与えられたミッション。それは謎の国際犯罪組織バル・ベルデに狙われた大統領の娘の護衛だった。
クールなティータイムの後は、キュートに作戦開始!
少女に擬態し、世界の巨悪に立ち向かえ――!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
25
これはラノベ版コマンドーです。 戦争の後遺症に苦しむ現代兵士の苦悩を下敷きに、小隊定石など知ったことか、と並べられる銃器の展覧会。ド派手なアクション、それを日本らしく可憐な人造少女がブッ放す。 実家のような安心感。B級アクション映画のような布石の豪快な回収が気持ちいい。 絵柄は可愛らしすぎるきらいがあるが、銃デザインは元ネタある程度忠実なのもGood。 キャッチャーではありつつも、描きたい銃器アクションのための世界観づくりは分かりやすく丁寧。 デビュー作ながら一定層は見込める作り。中々強かな作品だ。2022/07/10
中性色
17
もちろんです、プロですから。個人的にはそこまでかなぁ。TSものといえば身体面を中心とした変化やギャップなどがメインになるのだけど、そういった要素が薄く、むしろミリタリー面のほうがメインとなっている。まぁ、そこはどちらかというと自分の楽しみ方がそこだからってのもあるだろうけど、ガワだけ被せたアメリカ映画みたいなノリになっちゃったかなぁと2022/07/12
TERU
16
人工素体技術――通称《ミミック》が開発され幾数年。
作戦中の不慮の事故により重傷を負ってしまったクリス・アームストロング大尉は、素体化手術を受け前線復帰……と思いきやどうも体の調子がおかしい。
鏡に映った自分を見るとそれは白い柔肌にさらさらヘアーの良く似合う――美少女だった!? めっちゃ面白かったです。 戦場で重傷を負った軍人が幼女の素体にさせられ、ニューデルタフォースの一員として、国際犯罪組織のテロにより孤立したアメリカ大統領の娘を本国へ送り届けるために奮闘する話。 2022/08/13
真白優樹
14
第三次世界大戦の後、人工義体技術が生まれた世界で特殊部隊所属の男が少女型義体に入り、始まる物語。―――ぶち抜け、己の同一性ごと世界を壊そうとする敵を。 すちゃらかな面々がドンパチやりながら世界を駆け抜けていく物語であり、エンタメ性が高く軽く読める面白さのある、甘いだけの作品に飽きた読者様にはお勧めしたい物語である。始まったばかりの新たな部隊での戦い。果たしてこの先、どんな敵が彼等の前に立ち塞がるのか。世界にまだまだ不穏が多い中、彼等は平和を守り抜くことはできるのか。 次巻も須らく期待であるべし。2022/07/08
リク@ぼっち党員
13
TSミリタリーガンアクション。幼女な見た目と可愛いイラストだから薄まってる感あるけど、結構エグいことやってんな。パロネタからもわかるように、硬派なアクション映画的な要素が強め。ハードボイルドとはキャラクターではなく生き様であって、たとえ幼女がやってもカッコいいもの。とはいえコメディチックな部分も多くあり、幼女(の皮をかぶったおじさん)たちのゴタゴタも楽しめた。2022/07/09