女の子のからだえほん

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女の子のからだえほん

  • ISBN:9784756256126

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内容説明

国際標準の性教育を日本の子どもたち、そしておとなたちへ

本書は、フランスで女の子を持つ2人の母親がクラウドファンディングで制作した性教育のえほんです。からだの構造から、思春期、性自認、性的指向、性的同意、愛などの人権教育に及ぶテーマまで扱った良書で、その公益性が認められ、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しています。日本人が苦手とする性教育のテーマをタブーなく正しく語り、尊厳の本質を明確に教えてくれる本は、やがて社会に出ていく子どもたちが、これからの時代を自由に生きていく力になります。本国で発売後すぐにベストセラーとなった良書を日本の子どもたちそして大人たちにも手にとってもらいたく、日本語版を刊行いたします。

作・絵:マティルド・ボディ 作:ティフェーヌ・ディユームガール 監修:艮香織 訳:河野彩

マティルド・ボディ プロフィール:7歳と4歳の2人の娘の母。小さい頃から絵を描くことが大好きで、アニメーションに関する仕事に就いた後、装飾美術の教師の道を目指した。長女を出産してから、世界をよりよく変えることの必要性に意識を向け、自分なりの方法で女性の権利とエコロジーのための活動を行なっている。

ティフェーヌ・ディユームガール プロフィール:7歳、6歳、4歳の3人の娘の母。助産師になって13年。助産師になろうと決意した18歳の時には、その道を選んだ先に何が待っているかはっきりとは分かっていなかった。女性が生きやすい社会のビジョンを作ることが、女性を助けてきた助産師として、そして幼い娘達の母としての役目だと考えている。

艮香織 プロフィール:宇都宮大学教員。専門は性教育と人権教育。 “人間と性” 教育研究協議会幹事、同「乳幼児の性と性教育サークル」運営委員。著書に『教科書に見る世界の性教育』(共著、かもがわ出版)、『性教育はどうして必要なんだろう?』(共編著、大月書店)、訳書に『改訂版国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(共訳、明石書店)などがある。

河野彩 プロフィール:フランス語翻訳者。学習院大学フランス語圏文化学科卒、一橋大学大学院言語社会研究科博士前期課程修了。絵本の訳書に『目に見えない微生物の世界』(河出書房新書)、『MONUMENTAL 世界のすごいたてもの』(ポプラ社)、その他の訳書に『人生を変えるレッスン』(サンマーク出版)、『世界中で愛されるフランスの子ども服』シリーズ(大和書房)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

40
とても美しくセンシュアルな、女の子の身体を肯定する絵本です。不思議な果物のように描かれた女性器が壁紙のようになっているページが好き。人によってはこのパワフルなイメージにひるむかもしれないけれど、自分はこの正直さ、すべての命の源である性の力こそ女性が取り上げられてきた力な気がします。フランスの本ですが、相談窓口もきちんと日本のものにしてあり、製作した人たちの情熱を感じました。素敵な本です。2022/07/20

spatz

14
原題はもっと直接的な表現が使われている(女性器の名称)。クラウドファンディングで制作された、娘をもつ助産師さんとイラストレーターさんの力作。体を知ることは自分を守ること。表紙デザインも日本では考えられないかもしれない。女性器の説明から入るけれど、体を守るとは、自分自身を丸ごと大切に守ること、そして自分以外の人たち皆を尊重して守ることにつながる。性別や(体の心の性別について一番先に言及されている)、人種などこえたところで。 #NetGalleyJP2022/04/22

遠い日

8
表紙の女性器に、臆することなくストレートに伝えたい、共に語ろうという強いメッセージ性を見ます。性器と女性の体の構造を正しく知り、男性でも子どもでも、共有しようという提示。そして、性をどう捉えるかという性自認やよりよい性的関係を他者と持つための性的同意などにも触れる。性の指向もフラットにわかりやすく解説する。知っているのと知らないのとでは、全く世界観が変わることども、すごい本だと思います。たったひとりの自分とたったひとりのあなたが、豊かな人生を歩むために知っていれば心強い正しい知識がここにある。2022/04/14

たなべそら

6
姪への性教育について義妹が悩んでいたので、参考になればと思い読み始めた。表紙の絵に思わずドキッとしてしまったので、思春期の子など、読みたくても手に取ることをためらってしまう人もいるかもしれない。それでも、性別にかかわらず、できるだけ多くの人に読んでほしい一冊。主に女性の体について、図解つきでシンプルにわかりやすく説明しながら、性認識や愛についても言及し、心についてもシンプルかつ丁寧に書かれている。さまざまな悩みに合わせて問い合わせ窓口が掲載されているので、すぐに相談することもできる。ぜひ義妹にすすめたい。2022/06/17

たくさん

1
バルトリン線液とかはよく聞いたことがあるけど、スキーン線というのもあるとか知らなかった、そもそも実物をじっくり見てみたいけどそういう機会も恵まれていなくてあることでなくいつも羨ましく思いながら想像をしてみる。さらっと書かれていて特別に煽るような要素もなく普段の中に溶け込んでいるセンスがフランスのおしゃれさを思うことができる。いいなあ。図書館で借りたのだけど、これほしいな。2022/06/26

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