内容説明
伊勢神宮・熱田神宮・皇居に分散されている三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八坂瓊曲玉)とは、はたしてどのようなものなのか? 史書と記録を丹念に読み解き、神話時代から皇室に伝承されてきた、天皇も実見を許されない究極の神宝の実像に迫る! 待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしゆき
1
神器のことがより理解できた。ただし神話の世界から今現存する神器への繋がりは明らかなようで明らかでない。それでいいような気がする。「日本の神は物にも宿る」とあるように古からあり続けているから尊いともいえるし、ものが新調されてもそこに神を見るから尊いともいえる。両面の尊さを揺れ動いてきた歴史にも思えた。2022/08/03
kinaba
1
☆ ともすれば政治的宗教的思想的に偏りそうな話題になるところを、結論を何かの道具にすることをせずに淡々と述べていて非常に良かった。何本にも分かれた伝承の線が混ざらぬよう整理されていてわかりやすい2014/02/18
Kuliyama
1
三種の神器の歴史、想像上の姿、どのような場面で登場するかといったことも書かれてあり、とても勉強になりました。2013/04/03
Fnk
0
宮中の三種の神器、そして伊勢の神鏡や熱田の神剣について、その神話的背景や歴史の中での動きについて、文献の引用を多様して記してあり、自分のような素人にもとても分かりやすく読むことが出来た。特に宮中での安置のされ方や、宮中行事や祭祀での取り扱われ方など、あまり知ることの出来ない事柄についても詳しく記してあり、とても興味深く、勉強になる内容だった。2013/07/07