内容説明
日本各地の城で、“天守閣と並ぶ城のシンボルとなっているのが高い石垣であろう。天守のほとんどは後世の再建だが、石垣は往時の面影を残している。そう、城を訪ねて見るべきは石垣なのだ。日本の城郭における石垣は、織田信長の安土城を画期とし、近世初期に完成された。本書はこの石垣に注目、戦国時代の石積みの城、織豊期に誕生した総石垣の城、江戸時代藩庁となった近世城郭など、石垣から見た名城の魅力を、その見所とともに紹介していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taka
8
朽ち果てた廃城の魂は石垣にこそ宿る!とマニアの熱量爆発の一冊。高取城鳥取城辺りいつか行ってみたい。野面積。打込接。ある程度加工。切込接。完全に加工。布積。乱積。算木積。矢穴。江戸城の石垣は化粧されていたのか。すだれ仕上にはつり仕上。鏡石とは来場者に権威を見せつける為に石垣に埋め込まれた石。大阪城の蛸石。古代山城の石垣技術は一度断絶され織豊時代には伝わっていない。グスクの異国感。そもそも石灰岩で石が違うのねり熊本城の石垣の復興コラムは必見。石垣見るだけで色々わかったら面白い。破城跡が残るのも歴史を感じるなあ2022/05/07
romance_holic
5
山城好きの子供が、月山富田城(島根県)行きたいなーと横で紙面を見ながらため息をついています。紙面で紹介されていたどの城の石垣も、風格と歴史を漂わせていました。縄張り図、大変興味深く見ました。2021/05/09
takao
1
ふむ2022/04/11
kaz
0
石垣の基礎知識や変遷がわかって面白い。中には古い時期から廃城となっているにもかかわらず石垣だけは形をとどめているものもある。石垣を見てその城の歴史に思いをはせてみるのも、1つの楽しみ。 2019/03/02
kucucu
0
千田先生の石垣の名城に続きこちらも石垣特集。2018/09/04