集英社新書<br> 写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩

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集英社新書
写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩

  • 著者名:小林紀晴【著】/今尾恵介【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2018/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087210569

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内容説明

凹凸、暗渠、古地図、スリバチ……。地形を愉しむのは今や、NHKの人気番組『ブラタモリ』ばかりではない。とりわけ谷が多く風景の変化も著しい東京は、土地のなりたちに親しみ、移ろいを愛する者にとっての聖地とも言える。本書では、旅する写真家と鉄道・地形ファンが信頼する地図研究家が、異色のコラボで東京の「水流」に挑戦! あらゆる地形の原点とも言える、最大の「謎」に迫る。大判カメラで撮影したモノクロの「古地形」が哀愁を誘う一冊。 【目次】まえがき/第一章 水の力、太古からの流れ──中野区弥生町/第二章 地下に現れた「神殿」と「測量の人」──善福寺川/第三章 幻の土手とのどかな風景──神田川を東中野付近から下流へ/第四章 暗渠の魅力と洪水対策のグラウンド──妙正寺川(1)/第五章 文豪の暮らしと「気の毒」が募る寺──妙正寺川(2)/第六章 土地はどのようにして人を受け容れるのか──日暮里崖線/第七章 発展する都市が目を背けた川──渋谷川/第八章 崖から一路、コンクリへ──国分寺崖線/第九章 人工河川の魅力──小名木川/第一〇章 映画の聖地と縄文海進──四谷・鮫河橋谷/第一一章 湿った土地に集う人々──四谷・荒木町/第一二章 意識にのぼらない、しかし長い──石神井川/あとがき/参考文献

目次

まえがき
第一章 水の力、太古からの流れ──中野区弥生町
第二章 地下に現れた「神殿」と「測量の人」──善福寺川
第三章 幻の土手とのどかな風景──神田川を東中野付近から下流へ
第四章 暗渠の魅力と洪水対策のグラウンド──妙正寺川(1)
第五章 文豪の暮らしと「気の毒」が募る寺──妙正寺川(2)
第六章 土地はどのようにして人を受け容れるのか──日暮里崖線
第七章 発展する都市が目を背けた川──渋谷川
第八章 崖から一路、コンクリへ──国分寺崖線
第九章 人工河川の魅力──小名木川
第一〇章 映画の聖地と縄文海進──四谷・鮫河橋谷
第一一章 湿った土地に集う人々──四谷荒木町
第一二章 意識にのぼらない、しかし長い──石神井川
あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

145
人工的に通された河川が流れる東京。久しぶりに降り立ったその駅で感じた凪。遥か昔から川はここを流れ、岬の先は海だったのだろう。水流に思い巡らす地形散歩。今歩いてきた緩やかに曲がる道なりは、小川だったのだろうか。武蔵野台地を削り扇状地に現れる急坂や溝。流れゆく水は何処へ。大地の果て、海が削った絶壁の海岸線を歩いてみよう。自然の偉大さを感じられるかもしれない。人は湧き出る流れを止めることはできない。変えることはできるけれど。すべては移りゆくものだから、今見えないものを見ようとするその感性が大切なのかもしれない。2022/05/13

雲をみるひと

31
東京の中小河川流域の写真を交えた散策記。着眼点がよく現況の描写関連と河川の来歴関連の記載のバランスもよいので、読みやすいエッセイに仕上がっていると思う。章末のコラムも少しマニアックな記載もあるがアクセントが効いていてよい。2021/08/26

Tadashi_N

20
東京は青梅から続く大扇状地を湧水が削ってできている。日暮里崖線。石神井川など。2022/04/27

niisun

13
やはり小林紀晴さんは自然史よりも人文史の人かもしれません。この本でも、縄文人の視点で捉えたりしてますが、地形の読み解き方としてはあまり捻りがないような。得意の写真もポートレートの時のような、熱や匂いが伝わって来ないような気がします。ただ、個人的には、本で紹介されている河川や崖線は一通り端から端まで歩いたことがあるので、懐かしく読むことが出来ました。私も30代前半に23区内の主な河川や道路は、写真を撮りながら踏破しているので、定年後に同じ場所を歩いて、東京の今昔を写真とともにまとめたいと密かに考えてます。2019/03/24

フリウリ

11
集英社新書の東京街歩き本その1。写真家の小林紀晴が撮影と主たる執筆者。文章は当たり前なのでしょうが、読めるものではありませんが、4×5で撮影された写真のうち、水流を捉えたもの、コンクリートの微妙な色彩を捉えたものなどは、すばらしいと思いました。ブラタモリと「アースダイバー」の影響が強いようです。52025/02/24

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