ウクライナの夜 - 革命と侵攻の現代史

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ウクライナの夜 - 革命と侵攻の現代史

  • ISBN:9784766428285

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内容説明

ウクライナとEUとの連合協定への署名を拒んだヤヌコーヴィチ政権を倒したマイダン革命、そこにつけこんだロシアによるクリミア併合、ロシアを後ろ盾とする反政府の分離主義武装勢力とウクライナ政府軍とのドンバス紛争へと続く事態を、大文字の歴史に、多様なウクライナ社会の証言者たちの声を織り交ぜながら立体的に描き出す。
“生の声” によるウクライナ現代史。

目次

序文
ウクライナ地図
ロシアの主張するノヴァロシア地図
キーウ(キーフ)中心部地図
トランスリテレーションについての注記

1 マイダン革命

2 キーウの東での戦争

解説「顔の見えるマイダン革命」
訳者あとがき
原註
インタビュー一覧
用語解説(翻訳可能語・翻訳不可能語辞典)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

28
ロシア連邦は民主的なマイダン革命を武装テロのように印象操作し、クリミアを侵略して自国領土にした。さらに武装勢力を育成してドンバス紛争を引き起こした。「ロシアの主張するノヴァロシア地図」が掲載されている。ウクライナの南西部一帯をノヴァロシア連邦として独立させ、クリミアと同じく併合することがロシアの野望である。ロシア系住民が自治を求めているという話ではなく、ロシアの侵略である。ウクライナ人を追い出すかロシア化することでウクライナから切り離そうとしている。2022/07/02

Nobuko Hashimoto

25
たいへん興味深く一気に読んだ。2014年の政変「マイダン革命」とロシアのクリミア併合、東部ウクライナでの親露派との紛争に関わった人たちの体験。口々に、マイダンで初めてウクライナに市民社会が生まれたと言っていることが印象的。2022/11/06

スー

23
82マイダン革命からロシアの介入による東部の紛争を体験したウクライナ人達の体験談です。ウクライナとポーランドは独ソ戦時には殺し合っていたのにウクライナの混乱期にはポーランド人が助けてくれるのには感動しました。マイダン革命の時はほぼ内戦状態のようでスナイパーの狙撃や治安部隊による暴力や拷問が横行していて想像以上に酷かった様子がわかります。ウクライナ東部では親露派とウクライナ独立派の対立が親と子や兄弟を分かち分裂している、教育やプロパガンダ等による影響でウクライナは引き裂かれていた。2022/09/21

19
マイダン革命からドンパス紛争までを反ロ、親ロ、ロシア話者、ロシア兵と様々なウクライナに住まう人々の生の声を通じて語るウクライナの現代史。ちょっとアレクシェーヴィッチのインタビュー集を思わせるつくり。このインタビューから8年経った今、ただただ彼等の無事を祈るばかり。「いったい私たちには何ができるんでしょう?」「ただウクライナという国があることを忘れないでください」2022/07/16

Francis

15
2014年ウクライナで起こった二つの出来事、マイダン革命とクリミア「併合」ルガンスク、ドネツク人民共和国「独立」を一般市民の証言を通して描く。この二つの出来事があった事により1991年ソヴィエト連邦の崩壊で棚ぼた式に成立したウクライナ共和国がようやく民主的な国民国家としての歩みを始めた事が理解できた。だからロシアのプーチン大統領はマイダン革命以後の新生ウクライナを認めず、消滅させようとしているのだろう。プーチンの企みを認めるわけにはいかない。負けるな、ウクライナ!ウクライナに栄光あれ。2024/03/21

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