百合の園にも蟲はいる（３）

著者名：はせべｓｏ鬱【著】/羽流木はない【原作】

講談社（2022/06発売）

• ISBN：9784065281093

内容説明

「それでも俺は教師をーー」

名門女子校・私立聖マルイノ学園。
そこで勤務する男性教師・円谷は女子校特有の変なトラブルに見舞われながらも、それなりに楽しく教師生活を続けていた。
そんな中、円谷が一度 教師を辞めたきっかけとなった自殺した元生徒・薄明(はくめい)たくみの新たな情報が舞い込む。
教師として、男として、人間として。
答えを出すため、円谷はその一歩を踏み出すーー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[コリエル]

完結。一貫性女子校の生徒達の絆。過酷であっても生徒を導く教師でありたいと気持ちを新たに出来た円谷の救いなど、やりたかったであろうことは回収出来たのかなと。ちょっと尺が短かったので変人たちのリストは短くなってしまったが、良い終わり方だった。

2024/12/20

[ぱ隹越九朗]

完結。まだまだ読んでいたかったと惜しく思う気持ちが強いですが、自殺した生徒・たくみと物語全体の伏線、そして笹生の抱えていたものをきちんと落としてくれて良い最終回の形に仕上げてくれたなぁと。円谷は最後まで自分をダサいと言い続けていましたが、自分の志の低さや俗っぽさに自覚的でありながらも自分のできる範囲で筋を通すそのキャラクターに不思議と魅力を感じて読めました。作者の描くおもしれーキャラをこれからも読んでいたくなる作品で大好きです。

2022/06/21