幻冬舎時代小説文庫<br> 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星

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幻冬舎時代小説文庫
江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星

  • 著者名:山本巧次【著】
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • 幻冬舎(2022/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344432031

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内容説明

深川の長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、気が強すぎて婚期なのに独り身だ。ある朝、長屋に住む大工の和助が普請した芝居小屋の席が崩れ、怪我人が出てしまう。お美羽は原因を小屋の旦那と客の若侍と共に調べ始める。すると和助の不始末と決めつける読売が出たり、別の小屋の仕業だという噂が流れて......。跳ね返り娘が躍動する傑作時代ミステリー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

56
おみわは仲良し3人組で芝居を観に行った。ところが口上の最中に桟敷席が崩れ落ちて75人もけが人を出す惨事になってしまった。新しい小屋のその桟敷の部分を作ったのが入舟長屋に住む大工・和助だったので、桟敷席崩壊の原因を探るためおみわは小屋の若旦那と客の若侍(ともにイケメン)と共にがんばる。そうか、今回のおみわはこういう理由で失恋するのか…器量も気風もいい娘が失恋する理由を次々と考えるのをきっと作者さんも楽しんでいるんだろうなあ。2022/06/14

fuku3

25
2022.6.12読了。シリーズ第4弾。入舟長屋の大家の娘お美羽は器量良しで働き者、気が強く店子に何か有ると首を突っ込み危ない身にも合った!大工の和助が普請した芝居小屋が崩れ多数の怪我人が!和助の不手際との読売が出回りお美羽は激怒💢!座元の倅清四郎と若侍の矢倉仲次郎と共に桟敷席に細工をした犯人を探す…。毎度の事だがお美羽が惚れぽっく色男に弱い、今回は何とか恋の成就は上手く行くかと見守っていたがやはり今回も!まさかのこんなオチとはお美羽が可愛そうだ!最後のお決まりに真犯人に対してお美羽の啖呵が清々しい‼︎2022/06/12

きょん

11
芝居見物に出かけ桟敷席の崩落に巻き込まれたお美和さん。施工した大工が店子という縁でまたも事件解決に乗り出す。表紙のシルエットにもなっている芝居小屋の息子と武士と、まともな男性と知り合うのに成就しないのはお約束とはいえ、そろそろいいご縁もお願いします。2022/06/26

寒っ!!

8
おみわの恋の行方は想像したとおりなのが悲しい。事件の内容は二転三転してなかなか面白い。2023/02/18

練りようかん

7
第四弾。芝居好きのおたみと一緒に人気の演目を観にきたお美羽。目の前でこけら落としの桟敷席が崩れ、手抜き工事かスポンサーの金絡みか、まさか怨恨?と原因が次々浮かんだ。現場に居た。これが何の権限もない娘に応じてもらう魔法のような言葉になり、はじめの設定が効いてるなとしみじみ。また、材木の発注詐欺や贔屓筋の形勢などそれらしい疑いがくるくると移り変わるのが面白い、どれもアリだなと思ってるうちに終盤までとダレることがなかった。回り舞台。ああそれか!と合点がいった締めくくりが良い、ほのぼのした気持ちで終えられた。2024/03/09

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