内容説明
十五年間一度も外に出ず、金銀の瞳の従者・ヴィリと二人きり、「円環都市」の屋敷で暮らしてきた少女・クリステル。 彼女にとっては、ヴィリと図書室の書物たちが世界の全てだった。そこにある日、「墓守」を自称する溌剌とした男・ルカが訪れる。彼が携えてきたのは、この街が数十年前に死滅したという事実と、ヴィリを破壊するための「滅びの鍵」。――ヴィリは、父がクリステルのために遺した人形だったのだ！ 壊れてしまった大切なヴィリを直すため、クリステルは廃園の街から旅立つが――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅羽
3
こちらの方が好みかも…。世間知らずで箱入りのお嬢様が踏み出した外の世界。初めての事ばかりに戸惑いますが、確実に成長していく姿が好ましいです。ラストも童話のようで綺麗でした。2014/07/16
かや
2
クリステルが、閉ざされた世界で2人っきりで15年間生きてきたけど、外の世界に飛び出し、色々なことを経験して成長していく姿や、ヴィリの主との約束に縛られながらもだんだんと人間らしい感情を得ていく姿が良かったな。もう6章目が好き過ぎる。お互いを思いやう気持ちにあたたかくなりました。前作から引き続き、アーセルとバラッドが登場してくれたのや、前作の2人のその後が少し知れたのも嬉しい。やっぱり、バラッド最強ですね。2014/08/06
ユイ
2
世界観は一緒で登場人物は一新。ブレない箱入り娘は好きです。2012/04/12
こんこん
2
前回よりストレートな話、こちらの方が素直に読める、かな。少女の成長物語としても○。そして、アーセルがなかなかたくましくやっているようで、こちらも嬉しい限り。2010/11/04
asaki
2
★★★★★ ああ、もうー！ほんとに燃え上がった！！お嬢様は健気で可愛かったし、従者くんはヘタレでお嬢様限定独占欲丸出しの姿が美味しかったし！。こんな主従関係は、個人的燃えつぼの真ん中なので読みながらほんと楽しかったよ。次の話も期待しています！。2009/07/26
