内容説明
貧乏長屋に似合わぬ名をもつ『しあわせ長屋』。浪人風の御神本右京は、侍でありながら、この長屋の差配を務める変わり者。
だが、そのとぼけた風貌とはうらはらに、案外と情にあつく、そしてめっぽう腕っ節が強い。当初は警戒していた長屋の住人たちも、いまやすっかりと信頼していた。
この右京という男……じつは引退した幕府お抱えの隠密で、その殺しの腕前から、『死神』と怖れられた人物であった。
そんな右京の前に、かつての隠密仲間で兄弟同然の絆であった、正悟という男が現れる。再会を喜ぶ右京であったが、正悟の顔には暗い影が見え隠れしていた……。
感涙必至の人気シリーズ、第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
41
しあわせ長屋の住人が不穏な空気に包まれている。右京さん、何かやらかしたの?って聞きたいくらい。そうか・・昔の弟分に出会っただけですよね。人って思わぬところで恨みを買ったり、とんでもない苦労をしょったりする。そんな時愚痴を聞いてくれたり、傍にいてくれたりする人がいれば・・人生を棒に振るようなことにはなるまい。現在は人が進化せずに機械ばっかりが進歩して・・行き着く先はAI優先の心を失った人の群れか・・。貧しい長屋でも江戸時代の方がまだ人情味があったかも。2023/06/16
水上つた
3
読みやすかったです。 頼りになる幼馴染?も近くにいて助かっていそうです。2022/08/19




