内容説明
戦時下のヨーロッパ、芸人ピップは自由と平等を求めて、人並み外れた放屁の力を今日も放つ。ドラゴンも放つ。三馬鹿も宇宙で放つ。南海の島で放つ。奇才が放つ愛と感動と奇想の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かながわ
6
屁短編集を軽やかに。初めて知ったペトマーヌ、放屁は自由と平等の象徴という言葉にハタとする。生理現象は確かに万人のものであり人工的な平等と一線を画す。2022/08/23
warimachi
3
楽しい法螺話だ。この作者、まだこういうものを書いててくれてるんだなあ。2022/06/17
dani
2
図書館の新刊コーナーにこんなタイトルの河出文庫の短篇集があったら手に取らざるを得ない。放屁に関する短篇は表題作だけかと思いきや、他の3篇も放屁あり、かつ、緩やかに繋がりがある『おならをめぐる連作短編集(解説の言葉)』で、なかなか愉しい作品だった。初読み作家だったが好みかも。2022/07/26
立ち待ち月
2
なんというか、ちょっとデビュー作の『ダブ(エ)ストン街道』を思い出すような、ひょうひょうとした口調で真面目に語られるホラ話を集めた短編集。 今、ライトミステリの方が売りやすいから仕方ないんだろうけど、ここ最近の浅暮さんの作品の中では一番好きなタイプです。違うんだけど、落語の人情噺のような、情念に動かされすぎない適度に客観的な感じが心地よいけど、感情移入ができないと思う人も居そう。 でも、作者の初期のホラ話が好きな人ならぜひ。2022/07/05
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