出版社内容情報
女たちの人生、女同士の関係を自由に描いた短編23篇。
内容説明
自分を呼ぶのに「私」も「あたし」もしっくりこない妙子が出会ったのは、一人称からフリーな夏実(「小桜妙子をどう呼べばいい」)。ほか、恋愛、友情、くされ縁…名前をつけるのは難しい、でもとても大切な、女同士の関係を描く23篇。読後に世界の景色が変わる1冊。
著者等紹介
王谷晶[オウタニアキラ]
東京都生まれ。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えりこんぐ🐤
48
気になっていた王谷晶さん初読み。友達、恋人、初対面など、いろんな女同士のショートストーリー。少しずつと思いながら、自由な文体が心地良くてすぐに読了してしまった。意識してなかったけど、確かに不自由な事は多いのかも。「趣味がセックスです!」の話、明るくて好き。これだけ多様性が認められてるなら、いつか堂々と言えるようになるといいね。【積読72】2022/09/09
harass
43
「ババヤガの夜」で気になり短編集を借りる。全23話収録。シスターフッド、女同士の関係がこの作家のテーマか。「ヤリマン名人伝」を読んてみたかった。SF、戯曲、落語形式も含まれる。個人的に「春江のトップギア」「陸のない海」に感心。短編小説自体久しぶりだった。軽い読み物として。2024/03/16
ちゅんさん
38
すごいよかった。女同士のいろいろな関係を描いた短編集。著者あとがきでもあったが、“女教師”とか“女医”とかのようにわざわざ職業の頭に“女”をつけるのが嫌で嫌でしょうがなかった。この本がたくさんの人に読まれ、何でもない普通の短編集になることを切に願います。2020/01/15
さおり
31
経緯を忘れたけど長らく読みたかった本。十数ページの短いお話がほとんどで、全部で400ページ弱。全部、女同士のお話。フシギ系が多かったのはちょっと不満です。もっとラブ多めが良かったし、ハッピーエンドが欲しかった。2020/06/11
KI
23
飛んでみせるよ、あんたらを踏み台にして。2020/07/13