「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた - 「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた - 「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

  • ISBN:9784478109373

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内容説明

猫はなぜ高いところから落ちても足から着地できるのか?科学者は何百年も昔から、猫の宙返りに心惹かれ、物理、光学、数学、神経科学、ロボティクスなどのアプローチからその驚くべき謎を探究してきた。本書は「ネコひねり問題」を解き明かすとともに、猫をめぐる科学者たちの真摯かつ愉快な研究エピソードの数々を紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

237
本書の読者層は何処に想定しているのでしょうね。と言うのも、物理学徒からすると「これぢゃない感」を感じるんじゃないかなぁと思うんですけど。どうかなぁ。中々の厚さの本で、多分10ヵ月位掛けて少しずつ読み進めました。理論と観測が一致しないのは、心中穏やかではないですね。そんな科学者のソワソワ感を共有したりしてニマニマするのと、そして解き明かして行き成る程と思うのかなぁと思いました。確かにそんな件もありますが。派生した内容も良いですけど、余りにもくどく感じましたね。それを熱量と感じるかが分かれ目なのかも。2023/04/16

trazom

121
科学者が真剣に悩んできた「ネコひねり問題」の歴史。「内耳の加速をきっかけに頭部を回転させ、反射によって身体を回転させて体全体が捻じられる」という生理学の説明が決定版と思いきや、それが、角運動量保存則やアインシュタインの等価原理に反するという物理学からの反論に直面する場面が面白い。ネコひねり問題は、無重量状態での体の動かし方という宇宙の課題やロボット工学にまで波及し、更に、地球物理学や量子論、位相幾何学とも関連していると知り昂奮冷めやらない。難しい理論解説を避け、エピソード豊富で楽しくユニークな科学読み物。2022/07/29

コットン

86
猫の宙返りして足から着地する不思議について科学者たちの検討を(1700年から1900年代後半まで)記述した本。ニュートン、マックスウェル、アインシュタインという錚々たるメンバーも間接的に関係していたりするが、神経科学や宇宙の話にも発展していて奥が深い。当然といえば当然ですが、猫ひねり問題については写真の発展によって明らかにされたことが大きい。医学者チャールズ・シェリントンの出生や、神経細胞どうしの重要な連結点である「シナプス」という概念を導入した人でもあり印象に残った。ご愛嬌は猫が論文の著者になったこと。2022/11/03

たまきら

44
あはは。この本は色々科学者がこねくり回してありますが、結局は「猫は解明が難しいから魅力的」「インドア科学者がうまくいくペット」という共通項があり、猫好きが楽しめる本です。…Buttered Toast Cat Paradoxとか。あ、このパラドックスについてはぜひ画像検索してみてください。まじめにこんなことしてるんだから、もう。2022/12/19

道楽モン

28
おそらく有史以前から説明できなかった「どんな高さから猫を落としても見事に着地する」問題。ようやく人類の科学が追い付いて、なんとか理論的な説明が見えてきた。その解明の過程は、科学技術や数学・物理、医学などの滔々なる進歩と共に歩んできた。さらに、この猫の能力はスポーツやロボット工学、果ては宇宙開発への貢献も少なくはない。この本は、人間の膨大な歴史において、時の科学者たちが解明に向けいかに努力をしたのかという側面から、科学史を整理したものだ。歴史上の有名人たちの関わりは勿論、ちょっとしたエピソードも楽しい。2022/11/15

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