脳はいかに治癒をもたらすか - 神経可塑性研究の最前線

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脳はいかに治癒をもたらすか - 神経可塑性研究の最前線

  • 著者名:ドイジ,ノーマン【著】/高橋洋【訳】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 紀伊國屋書店(2018/11発売)
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  • ISBN:9784314011372

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内容説明

脳卒中、パーキンソン病、自閉症、ADHD、慢性疼痛、視覚障害など、治療困難と考えられていた神経に由来する機能障害の諸症状は、神経の可塑性を活用した治療で劇的に改善する可能性がある。

米国で人気の精神科医が、難病を克服した数々の患者や医師、関係者らへ徹底的に取材し、回復までの驚きのエピソードと共に神経可塑性研究の最前線を綴った全米ベストセラー。

目次

■第1章 ある医師の負傷と治癒――マイケル・モスコヴィッツは慢性疼痛を脱学習できることを発見する
痛みのレッスン――痛みを殺すスイッチ/痛みに関するもう一つのレッスン――慢性疼痛は可塑性の狂乱である/神経可塑的な闘争/最初の患者/MIRROR/視覚化はいかに痛みを減退させるのか/それはプラシーボ効果なのか?/ただのプラシーボ効果ではない理由

■第2章 歩くことでパーキンソン病の症状をつっぱねた男――いかに運動は変性障害をかわし、認知症を遅らせるのに役立つか
アフリカからの手紙/運動と神経変性疾患/ロンドン大空襲下でのディケンズ風少年時代/病気と診断/ヘビと鳥のあいだを歩く/意識的コントロール/意識を動員するテクニックの科学的根拠/他の患者を援助する/論争/パーキンソン病とパーキンソン症状/ペッパーの神経科医を訪ねる/歩かないと……/歩行の科学的基盤/「不使用の学習」/パーキンソニズムの両面的な性質/認知症を遅らせる/喜望峰

■第3章 神経可塑的治癒の四段階――いかに、そしてなぜ有効に作用するのか
「不使用の学習」の悪化/ノイズに満ちた脳と脳の律動異常/ニューロン集成体の迅速な形成/治癒の諸段階

■第4章 光で脳を再配線する――光を用いて休眠中の神経回路を目覚めさせる
小さな世界/光は私たちが気づかぬうちに身体に入ってくる/講演と偶然の出会い/ガブリエルの話/カーンのクリニックを訪問する/レーザーの物理学/レーザーはいかに生体組織を癒すのか/二度目のミーティング/レーザーは脳を癒す/レーザーをその他の脳障害に適用する

■第5章 モーシェ・フェルデンクライス 物理学者、黒帯柔道家、そして療法家――動作に対する気づきによって重度の脳の障害を癒す
二個のスーツケースを携えた脱出行/フェルデンクライス・メソッドのルーツ/中心原理/脳の探偵――脳卒中を解明する/子どもを支援する/脳の一部を欠いた少女/言葉を生む/最後まで制約されない人生

■第6章 視覚障害者が見ることを学ぶ――フェルデンクライス・メソッド、仏教徒の治療法、その他の神経可塑的メソッド
一縷の望み/最初の試み/治療にフェルデンクライス・メソッドを加える/青みがかった黒の視覚化はいかに視覚系をリラックスさせるのか/視力が戻る――手と目の結びつき/ウィーンへの移住

■第7章 脳をリセットする装置――神経調節を導いて症状を逆転させる
I. 壁に立てかけた杖
奇妙な装置/なぜ舌は脳への王道なのか/ユーリ、ミッチ、カートに会う/PoNS開発の歴史/死んだ組織、ノイズに満ちた組織、そして装置についての新たな見解

II. 三つの事例
パーキンソン病/脳卒中/多発性硬化症

III. ひび割れた陶芸家たち
ジェリ・レイク/キャシーに会う/ぶり返し

IV. わずかな支援で脳はいかにバランスをとるのか脳幹の組織を失った女性/ユーリの理論/四種類の可塑的な変化/新たなフロンティア

■第8章 音の橋――音楽と脳の特別な結びつき
I. 識字障害を抱えた少年の運命の逆転
アンカルカ修道院での偶然の出会い/若き日のアルフレッド・トマティス/トマティスの第一法則/トマティスの第二法則と第三法則/聴覚ズーム/口の片側で話す/耳の刺激によって脳を訓練する

II. 母親の声
階段の途中で生まれる

III. ボトムアップで脳を再構築する
自閉症、注意欠如、感覚処理障害/自閉症からの回復/炎症を起こした脳のニューロンは結合しない
リスニングセラピーはいかにして自閉症の治療に役立つのか/学習障害、社会参加、抑うつ/注意欠如障害と注意欠如・多動性障害/サウンドセラピーの作用に関する新説/障害として認められていない障害――感覚処理障害

IV. 修道院の謎を解く
音楽はいかにして精神や活力を高揚させるのか/なぜモーツァルトなのか?

■補足説明1 外傷性脳損傷やその他の脳障害への全般的アプローチ
■補足説明2 外傷性脳損傷を治療するためのマトリックス・リパターニング
■補足説明3 ADD、ADHD、てんかん、不安障害、外傷性脳損傷の治療のためのニューロフィードバック

■原注と参考文献/索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

50
この本が語るのは、脳は活動や経験によって「変化する能力」(可塑性)を持つのだということ。例えば脳の右手の動きに関わる部分が損傷しても、それ以外の部分を再配線、再組織化し失った能力を「再生」できるのだということ。この性質を活用して脳に変化をもたらす様々なアプローチが紹介されますが、パーキンソン病や自閉症など具体的な事例で示されるので、あっという間に脳の精緻で不思議なメカニズムの物語に惹きこまれてしまいます。小脳の三分の一を欠いても日常生活を送れるようになった事例があるなど、脳と体の可能性に驚くばかりでした。2020/01/06

ばんだねいっぺい

25
音楽や光、低レーザーに歩行など、本書に紹介された事例が、もしほんとうに有効であるならば、より多くの人へ低価格&低リスクで届くことを望む。2016/10/01

デビっちん

21
自己の活動や心理的経験に応じて、自らの構造や機能を変える神経可塑性が脳には備わっています。外部からエネルギーを加えるなどして脳のニューロンにおける配線の様態を変え、それによって治癒を促進する驚きの具体例がてんこ盛りでした。脳を変えることで、痛みがなくなったり、失われた機能が回復したり、自身では気づかなかった能力を発見したりといったことが実際にあるんです。身体が物理的にどうというのではなく、すべては脳の領域の中にある、ある部分が影響していたんですね。あの痛み、脳の中に混じったノイズが関係している?2016/09/12

15
脳へ今までと異なる刺激を与えることで慢性の痛みを取り除いたり、視力を回復したり、、、表現悪いが脳を誤魔化すことで今まで違う回路を生み出し、治療するといったところか。治療の為の訓練ではあるが、逆に考えれば訓練次第で脳はなんでも出来るといえるのかも。神秘的で可能性を秘めた事象で今後の発展に期待したい。2016/10/24

eirianda

14
とりあえず、太極拳して、毎日ウォーキングして、舌先を刺激して、モーツアルトのバイオリン聞いて……。脳卒中やら冠動脈やらアルツハイマーもこれから怖く無くなるといい。PoNSという舌を刺激するの欲しい。2017/04/13

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