内容説明
フィンランドの教育改革は、ないないづくしで世界一の学力を実現した。一方、詰め込みとテストの繰り返しで築かれる日本の学力は、過去問だけに終始して考える力を奪い、挫折と絶望を強いている。このままでは日本の子どもたちを待ち受けるのは、グローバル化する国際社会の「落ちこぼれ」だ。フィンランドと日本の学力の決定的な違いとは何か。
目次
取り残される日本(OECD事務総長のメッセージ;学力は変化するもの ほか)
PISAショック(幕末に匹敵する岐路に立つ日本の教育;揺れ動いた日本の教育 ほか)
フィンランドを「世界一」にした教育(基幹産業の転換に成功;徹底した癒着の根絶 ほか)
競争を強いる教育が生んだもの(「旭川学力テスト裁判」判決文;テストと入試のためにだけする勉強 ほか)
日本の教育改革のために(政治家・行政・教師・保護者はどうあるべきか)(政治家による素人管理の弊害;行政は条件整備のプロであるべき ほか)
著者等紹介
福田誠治[フクタセイジ]
1950年、岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。都留文科大学助教授を経て同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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