内容説明
将軍の鷹の餌となる雀の捕獲と鷹場の巡検を表の仕事とする鳥見役・諏訪京四郎。その裏では、鳥見役組頭である兄の命を受けての隠密働きもする。飛鳥山へ雀捕りに出かけた京四郎は豊後国東藩の若君・鶴千代と知り合い、好意を持つ。ところが国東藩では鶴千代とその弟を巡り御家騒動が勃発していた。国東藩の探索を命じられた京四郎が、抜け荷事件も絡む血肉の争いに挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
7
鳥身役の隠密仕事なので竹光で相手をゆだんさせて、小刀で勝負っていうのは分かるが、鳥身役ならではの鳥もちを投げるっていうのはどうだろう。どのような状態で携帯しているのだろうか?投げるとき自分の指にくっつかないのだろうか?心配になる。2015/03/19
豆狸
1
主人公に魅かれない。予約本が全然来なくて無理やり借りた本。今までも琴線に触れなかったんだよね。2019/12/01
M2
1
好みの問題で主人公にいまひとつ魅力を感じない。残念。2011/12/29
まりりんりん
1
主人公は鳥見役という公儀の役人でありながら、貧乏長屋に住んでいる京四郎。下げているのは竹光だけど、小刀と餅を投げる腕はピカイチで、親しくなった長屋の住人と一緒に兄からくだされる隠密仕事をこなしていく。話は意外に単純ですんなりと読めて、楽しめるものだったけど、題名にもなっている「若君」が本当に「孤高」だったのかどうかは微妙な感じ。2011/12/14
だいしょう@SR推進委員会
1
新シリーズのせいか、説明調の文章が続いて前半は少しもたつく印象。それでも、主人公の意外な得意技は新しい味を出していてなかなかのもの。素直な若君がいじらしいです。なんだか、悪役たちよりも、味方側のほうに狸のような者が多いみたい。悪いおじさまたちはけっこう単純でした。最後にふいうちのネタばれ。…かな??と思っていたけれど、ここでそうくるか。してやられた感じ。2011/07/22