内容説明
大坂西町奉行所与力・伊吹伝四郎は、織田信長が砦にしていたという今城塚古墳の警護を行った。この古墳警護を皮切りに、次々と難事件が伝四郎に降りかかる。子供の連続誘拐、被害者の全身の毛を剃るという殺し、詫びの言葉を残して行われる盗み……。そして、信長が知ろうとしていた伊勢神宮の秘密。盛夏の大坂を揺るがす事件は、伊勢神宮へと伝四郎を誘う。
感想・レビュー
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nyaboko
2
今巻は非常に面白かった! お話の進め具合と回収っぷりに読後感スッキリ。最初の三分の一は「たぶん関係あるんだろうけど、どう回収すんだろ?」と複数の事象を追うも、途中から少しずつまとまり始め、最後の最後でまさかのwww 織田信長や伊勢神宮の豆知識も面白かった。唯一の不満は、陽之介の底の浅さかなぁ。正直ライバル心が無理やりすぎて…普通に柳沢の密偵でいいだろうに、なんだかなぁといったところ。2012/11/28
三田主水
1
前作同様、伝奇的アイディア(動機)をベースにした奉行所もの。題材は面白いのですが、キャラクターがちょっと弱いかな…誰が敵か、一発でわかってしまうのが残念2010/05/21