ビッグコミックス 本の虫 ミミズクくん（１）

著者名：カラシユニコ【著】

小学館（2022/05発売）

• ISBN：9784098613489

内容説明

超絶文学少年（小4）、しずかに爆誕！

尾崎世界観さんも激賛！
半径5メートルの世界が輝く、ハートフル文学“愛”コメディ発進！

読書を愛する小学4年生・加藤剣（通称ミミズクくん）。
過剰に本好きな祖父のスパルタ指導のもと、
古今の名作文学と出会い、文学の力を借りて
小さく大きな日々の困難を乗り越えてゆく。

第1集には『燃えよ剣』（司馬遼太郎）、『星の王子さま』（サン・テグジュペリ）、
『蝉しぐれ』（藤沢周平）、『ムーミン谷の彗星』（トーベ・ヤンソン　訳：下村隆一）、
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』（ブレイディみかこ）、
『三国志』（吉川英治）、『父の詫び状』（向田邦子）が登場！

笑える家族愛あり、淡い恋あり、クラス内ヒエラルキー問題あり、
人と人が親友になる瞬間のきらめきもあり――

あの頃の「わたし」を思い出すどこかノスタルジックな味わいと、
いま現実を生きる大人の「わたし」の背中を押してくれる
エピソードがいっぱい。

名台詞、名言好きの方にもおすすめです！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[吉田あや]

本が大好きな小学4年生のミミズクくんこと加藤剣くんの読書ライフ。この年にして「刺青/谷崎潤一郎」や「父の詫び状/向田邦子」などもちゃんと読めてしまう人生何週目？な少年でありながらも頭でっかちな嫌味もなく、純粋で優しい少年な所がまた愛おしい。その少年の成長の影には「我が家の読書コンシェルジュ」と言われるおじいちゃんの存在があり、いい人ではあるけれど家族全員に「今読むべき本を選んであるんだから、きちんと読みなさい」と強制する「べき論」な人。（⇒）

2023/02/04

[まる子]

小4の剣くんこと、ミミズクくん。彼はとにかく本の虫。歩きながら、屋根の上で毎日本を読み、しっかりと自分のものにしている。『燃えよ剣』『アルゼンチンババア』『星の王子さま』『ムーミン谷の彗星』『ぼくはイエローでホワイトで〜』『三国志（吉川英治）』『父の詫び状』、そして藤沢周平『蝉しぐれ』。ミミズクくんはこれらの本から何を得る⁉️おじいちゃんが家族に本を選んで渡すのは微妙だけれど、この家のブックコンシェルジュだと思えば…まぁ。おじいちゃんいてのミミズクくんだし。2巻へ。なかなかの作品揃い😊

2023/02/27

[akihiko810/アカウント移行中]

おじいちゃんから与えられた本を四六時中読み続けている小学生ミミズクくんの読書ライフ。　　ほっこり読書マンガなのかと思いきや、なんか宮崎夏次系っぽい絵柄とギャグの、シュール作品だった…と思いきや、結構ほっこり系な話もある感じ。個人的には、「くすり」とさせるくらいで、ギャグに振らない方が（つまりまじめな方が）「本好きの読者」に受けるとは思うのだが。なんか不思議な読後のあじわいがある作品。

2025/06/18

[joyjoy]

20年も前の記憶だが、ファミレスで隣のテーブル席についた4人家族（父母と小学生らしき子ども2人）が、注文を終えると皆それぞれに黙々と本を読みだした！近くの図書館帰りか？場違いな感じなんだけどちょっと格好良くもあって、なんだか憧れてしまったあの家族、を、思い出させるミミズクくん一家！家族みんなで本を楽しめるといいね。ミミズクくんのように、今、読んでいる本と、自分の身近なあれこれが結びつくような読書をしたいな、とも思った。地味な脇役、区役所の黒柳さん、5冊目「ぼくイエ」の内容にぴったりで好ましかった。

2023/04/17

[阿部義彦]

本の雑誌で見て気になったので購入。ミミズクくんの祖父が強制的に選んで読ませるというのが、少し気になりました。全7話の内、3話が歴史ものとはそのせいなのか、まあ人間関係が良く描けて嫌味になってないので良いとしますか。第2、5、7話の本は読んでたので現代ものから大人の童話、激シブエッセイまで守備範囲が広く、作者と話が合いそうです。キャラクターではモーロンが好きです。不器用な愛情表現にホッコリ、先生もいい味を出しています。そのうちバーナード嬢みたいに、SFや推理も登場するかしら？唯一紙の質が藁半紙みたいで残念

2022/08/13