講談社現代新書<br> 基礎からわかる 論文の書き方

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講談社現代新書
基礎からわかる 論文の書き方

  • 著者名:小熊英二【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2022/05発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065280867

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内容説明

学問の「型」を理解すれば、勉強はもっと楽しくなる。
社会人にも役立つ、大学の双方向授業をもとにした「論文入門」の決定版!

「この型式に沿って書かないと、評価されません。」
学生の興味・関心を的確に導く。
圧倒的な筆力を持つ社会学者・小熊英二による論文作法。

「人間は不完全だから進歩するし、努力する。
そして、人間が一人でやれることには限界がある。
だから書いて、公表し、他人と対話する。
そのように、私は考えています。」(本文より)


◆アリストテレス『弁論術』に学ぶ説得の技法
◆「結論を先に言え」は古代からあった
◆人文・社会科学はなぜ「科学」なのか
◆「霊魂」「意志」「社会」という不確かな前提
◆「主題」と「対象」を混同しない
◆画期的な研究を行うためのヒント
◆論文における「よい文章」とは?
◆方法論は「料理のレシピ」
◆「パラグラフ・ライティング」のコツ ……ほか


【本書の構成】

はじめに
第1章 論文とは何か
第2章 論文と科学
第3章 主題と対象
第4章 はじめての調べ方
第5章 方法論(調査設計)
第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン)
第7章 方法(メソッド)
第8章 研究計画書とプレゼンテーション
第9章 構成と文章
第10章 注記と要約
第11章 校正と仕上げ
おわりに

目次

はじめに
第1章 論文とは何か
第2章 論文と科学
第3章 主題と対象
第4章 はじめての調べ方
第5章 方法論(調査設計)
第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン)
第7章 方法(メソッド)
第8章 研究計画書とプレゼンテーション
第9章 構成と文章
第10章 注記と要約
第11章 校正と仕上げ
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみや

59
『論文の書き方』『知的生産の技術』…考え方や書き方を説く新書は枚挙に暇がない。それぞれ参考にはなったが、今だに活用している本は、『理科系の作文技術』と『日本語の作文技術』の二冊である。本書は上記二冊と並んでこの先長く活用する一冊になるような気がする。就中これから論文をものしようとする学生にとっては、論文とは何か、その初歩から丁寧に指導した優れた本だと思う。ただ一つ課題がある。チャットGTPが問題となっている現在、自ら思考し作文するという非効率的な辛い作業に投企する人間がはたしてどれだけいるか、という点だ。2023/04/08

とくけんちょ

50
再読。論文の書き方とあるが、論理的な思考をするための手順本として読む。論文の形式的な部分は流し読みになるが、思考手順として学ぶところは多い。自分自身が論理的思考ができているか、つまり相手を説得できるかどうかを検証するために、論文的なものを書くという作業は効果的。そう思うようになって、書類を書くことが手間に感じなくなった。2023/05/09

さぜん

48
「論文を書くことは『人間の不完全さに気づくこと』」と著者は言う。書く前から自分の不完全さに打ちのめされているけれど。本書はテクニックではなく自分の考えを根拠と論理をもって説明することの重要さを論じている。大学で学ぶ意味ってここに集約されるのでは。2回目の修了論文に取り組んでいるが主題と対象を混同しているし、先行研究の調査もおぼつかない。ふうー、まだまだもがきそう。迷走したときに読み返したい。手元におきたい1冊。2022/07/04

ころこ

44
タイトルと内容に惹かれてという読者と、著者の本だからという読者が想定できます。前者に興味がなく、後者のタイプの読者は私が流し読みしておきましたが、その結論は読む必要が無い、というものでした。本書では形式に重心が置かれていますが、この目的のためには他の優れた本や論文の書き方をパクれば済みます。その優れた文章がなぜ書かれたのか、形式と内容が不可分であることを知ることのためにも(著者の本は決まって多くの分量を書いている)、あえて本書を読む必要は無いかと思います。2022/06/14

Nobuko Hashimoto

30
授業の参考に。11章構成。新書とは思えない太さだが、口語で書かれており、さらに教員と学生の会話(創作)まで織り交ぜ、読みやすくしている。特に前半は、論文とは何か、科学とは何か、主題と対象の違いなどをていねいに説いてあり◎ このままテキストにしてもよさそう。ただし、資料収集の方法や日本語表現的な方面は既にいろいろあるので省くという編集方針なので、他にあたる必要あり。2023/02/22

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