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内容説明
巨大な権力を掌握した中国。なぜ香港・台湾に対し、超強硬策を示すのか。中国という国家の本質を香港・台湾から探る新しい中国論!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
90
著者の『台湾とは何か』『香港とは何か』は以前読んだ。学生時代に香港、朝日新聞入社後には中国に留学、台北支局長も務めている。6年前に独立。中国一筋の深く幅広い経験に裏打ちされた”中国”に対する見方、特に香港、台湾からの視点に納得する。ただ、本書は著者の中国問題に対する愛憎の余りか、論点が飛びやや散漫な感じ。「今日の香港は明日の台湾」を心配。恐らく大多数の”台湾人”は統一を望んでいないが、「独立」と言ってはならないことも百も承知。どうして中国は今頃、一国二制度50年の約束を実質ホゴにしたのだろうか?⇒2022/06/18
さとうしん
17
同じ著者の『台湾とは何か』『香港とは何か』の補編的な内容。納得できる点は多いが、やや煽りすぎかなという点もある。本書に足りない要素があるとすれば、韓国と日本、あるいは中華圏との関係であろう。韓国は著者の専門ではないが、日本の中国に対する印象の悪化は、韓国への印象の悪化と軌を一にしており、無視できる要素ではないだろう(たとえば、本書でも言及されている中国崩壊論とともに韓国崩壊論も語られてきたという流れがある)。次回作があるとすれば、このテーマに期待したい。2022/06/10
Hatann
12
中国に合流せず疎遠になることも厭わない「台湾化」と中国に飲み込まれ中央への服従を強いられる「香港化」の現状を示して、日本を含めた隣接国の対中政策の構築や対中施策の深化を促す。中国からみれば台湾問題は「解放」であり、香港問題は「回復」であり、西洋的な近代国家観からすれば違和感はない。他方、異民族との混合を繰り返し文化を受け入れれば中華社会の一員とみなされたことを捉え、伝統的な中国文化は台湾・香港にこそ残っているとの指摘にも成程と頷く。中央・周縁を軸に、世界・中華・本土など多様な目線で対角線を引いて著述する。2022/05/26
ののまる
8
付録にある、2021年の「歴史決議」(台湾・香港問題の箇所)が、ホントに嘘っぽくて白々しい。この決議に沿って、外交部が同じ事を繰りかえし応えてるよな。今年の返還式典でも高らかに「愛国者による香港統治」と言ってた。2024/07/02
K
7
中国・香港・台湾の関係性は、互いの認識のボタンの掛け違いが多数あり、外的要因(日米欧)にも揺り動かされ、想像以上に一筋縄ではいかない問題だと深く理解できる。センシティブな議論だからこそ知識不足を補って理解する必要がある。2022/07/15
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