内容説明
17年前、ヴァネッサは教師と「秘密の恋」をした。しかし#MeTooムーブメントのさなか、歪められた記憶の闇から残酷な真相が浮かび上がる――。世界32か国で翻訳された震撼の心理サスペンス。
《ニューヨーク・タイムズ》《サンデー・タイムズ》ベストセラー!
世界32か国で刊行、各紙誌騒然の注目作がついに邦訳。
15歳、寄宿学校に通うヴァネッサは42歳の教師・ストレインの“恋人”だった。
しかしその17年後、思い出を胸に秘めた彼女の前に、彼を未成年者への性的虐待で告発するというひとりの女性が現れる。
「私は彼女とは違う」と自分に言い聞かせるヴァネッサだったが、混乱する記憶の底からはやがておぞましい過去が浮き上がり……。
「少女との禁断の愛」、その欺瞞を粉々に打ち砕く衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
annzuhime
33
15歳の頃、42歳の教師の恋人だった。その恋人が17年後に性的虐待で告発された。グルーミングのおぞましさ。少女に取り入り、信頼させ操る。洗脳されていくヴァネッサ。この闇から抜け出せずにいるヴァネッサに、胸が締め付けられる。下巻へ。2024/07/18
星落秋風五丈原
30
いやあ、一気読みしました。過去と現在が交錯します。グルーミングってまるでペットですね。2022/12/14
momi
16
★★☆☆☆2022/05/25
Ayah Book
15
15歳の少女と42歳の教師、当時主人公の少女はそれを恋愛だと思っていたが・・・?という話。MeToo運動にも通ずる、いかにもスティーヴン・キングさんが震撼しそうな物語。上巻はまだ核心的な部分には触れていない。若い女性だったら簡単に陥ってしまいそうな罠、悪いとも思わずにしてしまいそうなリアルであふれている。下巻に期待。2022/05/26
かやは
11
42歳の男性教師と交際していた15歳の少女。彼女自身はそれを愛だと信じていた。どうやって主人公の想いが変化していくのかが気になる物語。最初の前提がなければ、少女と中年の甘いラブストーリーとして読むことができたのだろうか。非対称的な関係性の美学は、今後は化石と化すのだろうか。正直、求め合う二人の熱が高まっていく物語が読みたいと思ってしまう。読み進めるのが辛いけど、事実とても興味深い展開だ。女性たちの告発が続くアメリカでも、それを冷ややかに見る視線がある。そう感じている人ほど得るものがある物語だと思う。 2023/02/22
-
- 電子書籍
- みかづきマーチ 分冊版 28 アクショ…