内容説明
発売前から話題沸騰! 元鉄道員YouTuber・綿貫渉、衝撃の作家デビュー作。
痴漢、酔っ払い、忘れ物、自然災害、人間トラブル、電車遅延、駅員のノルマ、クレーム etc.
毎日10万人が利用する駅ではトラブルが通常運転。不可抗力だらけの世の中で、駅員はどのようにメンタルを保っているのか?
駅員の日常を覗くことで、小さな悩みが吹っ飛ぶような、すべての現代人必読の社会派エッセイが誕生しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
98
駅員さん哀歌。台風や災害で遅れたり運休になるとどこかで必ず詰め寄られている。罵詈雑言を浴びせられているのも見たことがある。多分外国人ならそこまではしないと思う。いかに日本の鉄道システムと駅員は素晴らしさがわかる。この本とは関係ないけど大好きな小説がある。筒井康隆の『乗越駅の刑罰』ある男が駅を乗り越したことから・・・・図書館本2023/10/27
ma-bo
75
交通(鉄道)系YouTuberの著者。元鉄道員。誰しもが利用する鉄道の知ってるようで知らない精算トラブル、忘れ物、電車遅延等の裏側や、鉄道員の方の仕事内容、昇進、試験。酔っ払い、痴漢、クレーム等のトラブル対応等。ご自身の体験からのあれこれを上から目線ではなく利用者にもわかり易く、理解しやすく説明してくれている良書です。2022/08/17
山口透析鉄
43
著者のYouTube動画は見ていて、本が出たのを知り、購入も検討しましたが、市の図書館にあったので、そちらを借りて読みました。 鉄道駅員の業務についての話がメインで、トラブル対応等が重要なのはどういう仕事でも同様でしょう。 私は接客部門ではなく、主にシステム部門にいたのであまりクレーム対応で悩まされた経験はありませんでしたが、合併後は吸収合併元にいる社内モンスタークレーマーみたいな輩にも出くわしたりのが、一番ウンザリした経験でした。さすが業界のクレーム王会社。 独立されてからの著者には頑張って欲しいです。2023/02/13
どぶねずみ
36
本書を読む直前は鉄道のお仕事を深く知りたいと興味はそちらに向いていたのだが、最後はサービス業全般に対して共感して読了した。私の会社はスーパーマーケットだが、昨今問題とされているカスハラについて触れていること、そのようなお客様への対応方法は同じだ。ただ、スーパーでの「急いでいるんだよッ!」は脅しに過ぎないが、駅では本当に急いでいるのだ。事故になりうるリスクへの時間勝負の対応は見習いたい。お客様の下手に出ながらも図に乗らせない話術、それも知識勝負である。チャンネル登録させてもらいました。2023/06/28
香菜子(かなこ・Kanako)
33
怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタン 小さな事件は通常運転です。綿貫 渉先生の著書。乗客から怒鳴られている怒鳴られ駅員を見ることは日常茶飯事。乗客から怒鳴られている怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタンがいつ押されてもおかしくない。私は駅員を怒鳴るようなことをしたことなんてないと思っているけれど言い方や表情一つで怒鳴られた思われる可能性はいつでもあるし怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタンが押される事態になってしまう可能性だってあることを忘れないようにしないと。2022/10/08