福澤桃介式

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福澤桃介式

  • 著者名:福澤桃介【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • パンローリング(2019/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784775930717

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内容説明

「大実業家」「大相場師」が語る人生訓!

この原書が刊行されたのは、明治44年。慶應義塾の塾生に向けたメッセージがベースとなっている。つまり社会人として、企業のなかでこのように振る舞い、お金とはこのように付き合いなさいと指南した教本である。
本書は当時、貧家の出から成功者となった福澤桃介の執筆ということもあり、増刷を重ねた書籍である。現在でも引き継がれているビジネスマナーはもちろん、給与から天引きして貯蓄せよ、習慣の奴隷となるななど、その普遍的なメッセージに驚くはずだ。なによりも、当時、相場界でも実業界でも“異端”とされた福澤桃介が、どのような信念のもと仕事に向かっていたのかは実に興味深い。

桃介は貯蓄した資金を基に相場で大成功を収め、その成功をもってなぐり込んだ実業界でも計り知れないほど大きな実績を残した。彼の信念は、「金儲けは悪いことではない」ということである。努力して手にしたからこそ、金を大切にする。金を大切にするから、金がまた集まる。「相場で儲けた金は大切だが、寝ているだけでつく利子はいやな金である」と語る桃介。精力を込めて立ち向かったからこそ、相場で儲けた金は貴重だというのだ。

・寄付はしない

・信用などはされないほうがよい

・憎まれて世を渡れ

世間とは異なる考えで、「偽悪者」のような立ち居振る舞いを見せる福澤桃介が持つお金と仕事に対する気概は、日本国中の元気が低迷したいま、大いに参考になるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳目之学(不定期更新中)

3
【3回目】 橘玲の『世界にひとつしかない「黄金の人生設計」』と『「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計』の2冊を読んだ後、無性に読みたくなったので再読しました。橘玲は残酷な現代社会で真の自由を手に入れるために、福澤桃介はまず独立・自尊を勝ち取り、そして社会を変革するために資産運用の大切さを説きました。両者の志は異なるといえども、やはり何をするにも先立つモノは「軍資金」であり、貯蓄と効果的な資産運用が不可欠なようです。そういえば本多静六も「4分の1貯蓄法」を勧めていましたね。2011/07/06

耳目之学(不定期更新中)

3
【再読】 貯金の大切さを説いています。職場で自分の意見を通したり、権力を持つ上司に立ち向かうときにネックとなるのが「お金」です。例えば給料を減額や降格、左遷、解雇など自分の家計に悪影響を与えられる可能性があります。特に家族がいる場合は深刻な問題です。そういう時、ある程度の貯金があれば気にせず自分の道を進むことができます。そのためには徹底的に節約し、貯めたお金を積極的に投資して殖やさなければならないと筆者は力説しています。しかも単なる節約・投資術ではなく、人生観とからめて論じています。間違いなく名著です。2011/06/13

耳目之学(不定期更新中)

3
書店に山積みにされている「お手軽」お金儲けの本と違い、お金とは何か、幸福とは何かというような著者の人生観が述べられています。これが古典的名著として本書が名を残したゆえんであろう。この点で本多静六シリーズに通ずるものがある。両者の共通点は、お金は大切さを説く半面、お金の空しさについても説いている点である。本多は人や社会を暖かいものと捉えている対して、桃介は冷めた目で見ている。モノの見方は多少異なるとはいえ、両者が至った結論は似通っているようだ。お手軽本が売り上げを伸ばすなか、今こそ古典的名著に目を向けよう。2011/06/11

pacino

2
福沢諭吉の婿養子、桃介の本。投資や蓄財方法は勤労と節約、逆張り投資。至ってシンプルで本多静六と同じ。簡単に金儲けするのはつまらない、その過程を楽しむもの、と言うのはバフェットの発言にも通じる。投機で財を成したあと、インフラ事業に注力。今ここまで日本が安定した暮らしをしているのもこのような先人達のおかげなんだと感じる。現在は老朽化したインフラをどの様に維持、補修していくのかといった事が課題だな、などと考えつつ、投機に精を出そう。2020/06/14

真魚

1
この方は、日露戦争の相場でノコギリ商法をやったことで有名だが、その実務的詳細を求めてやまない。が、本書にそれはなかった。実際に当時の相場を調査すると、壮絶な上りと下りがドカンドカンとしている。その上りと下りを手掛けるには、極めて高度な投機技術が要ると感じているが、本書に書かれているのは専ら起業投資的視座と言って良い。個人的にはとても不満足な本である。2012/09/04

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