講談社タイガ 偏愛執事の悪魔ルポ

著者名：綾里けいし【著】

講談社（2022/05発売）

• ISBN：9784065280119

内容説明

悪魔の夜助が心酔するのは、春風家の琴音嬢。
だが、夜助には悩みがある。
琴音は天使のような人格ゆえに、実際に神からも天使候補と目されているのだ。

愛する主人を守りたい、けれど未来の天敵を悪堕ちさせたい。
ジレンマに苦しみながらも夜助は、神からの試練として日々降りかかる事件に挑む琴音に、“悪魔的”に手を差し伸べる。

悪魔と天使の推理がせめぎ合う、ラブコメ×ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

悪魔の夜助が執事として心酔する春風家の琴音嬢。神からの試練として日々降りかかる事件に挑む琴音に悪魔的に手を差し伸べるラブコメミステリ。天使のような人格ゆえに実際に神からも天使候補と目されている琴音。犯罪被災体質ゆえに次々と巻き込まれる喫茶店での騒動、盗まれたアクセサリー、いなくなった猫と少年、招待された先で殺された屋敷の主人、夜食と泥棒。大好き過ぎる主人を守りたい一方で、悪堕ちさせたいというジレンマに苦しむ夜助が残念すぎて笑いましたが、彼を上回る解決策を提示してみせる琴音とのコンビがなかなか良かったです。

2022/05/13

[オセロ]

春風琴音と琴音に仕える執事の佐山夜助が紡ぐ一風変わったミステリー。 犯罪被災の体質の琴音が様々な事件に巻き込まれる中で、夜助が悪魔のようなとんでもない解決法を思いつく一方で、誰も傷つかない天使のような解決法を思いつく琴音の違いが面白くて、続きが楽しみな新シリーズですね。

2022/05/15

[サキイカスルメ]

春風家の琴音に仕える執事夜助。彼女に心酔しきっている夜助の正体は悪魔だった。事件に巻き込まれてしまう体質のお嬢様と、それに付き従う悪魔執事のミステリ。夜助は最悪の結末になる悪魔的解決方法を妄想をするも、琴音の天使的解決法で解決させられていく事件たちが面白かったです。なによりご主人様愛に溢れた主人公夜助の語りがひどい（褒め言葉）起きてる事件は辛いものが多いミステリだけど、夜助フィルターによってコメディ強めな仕上がりになっていて楽しかったです。この2人の今後も気になる！続きも読みたいです。

2022/05/14

[彩葉 楓🍁]

執事、夜助は悪魔だった。彼が使える少女は春風琴音、彼女は天使候補で、悪魔の天敵。 しかし、夜助は主人を愛している。 2人に日々降かかる事件に彼は「悪魔的解決法」を、少女は「天使的解決法」を推理する。 相反する2人のラブコメ×ミステリー。 一方的な好意、尊敬、愛情に少女は気づいていないのと思いきや、そうではないかも…？ 頁数が少ないのにこの濃厚で分厚い物語性、そして作者特有のダークな展開、と思いきやそうでも無い、今回はご主人様側な天使的展開でとても良かったです。 次巻がとても欲しいです、また読みたい。

2022/07/04

[ツバサ]

あまりにライト過ぎる。サクサク読める主従関係のやりとりは良いが、物足りなさがある。

2022/05/14