宝島社文庫<br> 屋上ミサイル(下)

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宝島社文庫
屋上ミサイル(下)

  • 著者名:山下貴光【著】
  • 価格 ¥523(本体¥476)
  • 宝島社(2022/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784796675635

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内容説明

アメリカ大統領を人質に取ったテロリストが、いつ日本に核ミサイルをだって撃ってくるかわからない情況下、深刻なニュースが次々と報道されても、「屋上部」の面々には、もっと大事なことがあった。それは、屋上の平和を守ること。そんなある日、国重と沢木が屋上に持ち込んだのは、死体写真と一丁の拳銃。不穏な拾い物は屋上部の面々を、難事件に巻き込んでいく。それぞれの事件は、やがてひとつの大きな事件に繋がって……。大森望氏(翻訳家・評論家)、香山二三郎氏(コラムニスト)が絶賛した、第7回『このミス』大賞受賞作が文庫版で登場です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

90
下巻に入ってから、また話を広げ始めてしまい無理があるかなぁと思いながら読んでいましたが、後半でいろいろなことが収束してくれて正直ホッとしました。あまりにも話がキッチリと仕組まれていて、隙が無さすぎなのが欠点といえば欠点ですが、ある意味それだけ凄い作品だとも言えます。テロの話やロックの話もスパイスが効いていて良かったです。そして殺し屋なる存在が違和感ありありなのに、何故か魅力的でした。2011/09/04

54
世界は混沌としていて、おまけに彼らの周りにも問題が山積み。そんな状況で下巻に突入したわけですが、すべての伏線を綺麗に回収してくれて、清々しい読後感でした。彼らの行く末にももちろん関心はあったのですが、それよりもテロリストたちの要求が気になっていたのです。誰かを直接傷つけずに世界を180度変えたのではないだろうか。みんなこれくらいしなきゃ、自分たちの国の安全なんて考えれないんだよ。そして全体としては確かに偶然が重なりすぎてるのですが、ご都合主義でも良いじゃないか。だって世界は偶然と驚きに溢れてるのだから。2014/07/01

はらぺこ

49
VIPルームに入ってからラストシーンまで何か物足りなくて個人的には盛り上がりに欠けた。犯人側が何かヌルイです。粘着テープで拘束されてる人間が他人を守れたなんて正直考えられへん。 殺し屋は好きです。近藤が必要やったかどうかは正直微妙。2011/11/29

47
近藤さんのGO!の叫びから物語もGO状態。あなたがそうで、君はその位置で、ちょっと!ちょっとちょっと!突っ込みどころ満載。これは誉め言葉です。読み手が何かを考えたらいけない。転がっていく皆をただ見守り続ける、それだけで十分満足出来る、軽快で楽しい本。ロックに対しては全く無知な私だけれど、弟くんが一番好き。その後が知りたい....みんな、どうなったんだろう。ロックはみんなを救い、世界を救えたのだろうか?近藤さんはあんなに周りを糾弾してその後大丈夫だったんだろうか。芸能界から、干されていませんように。2012/04/14

青葉麒麟

45
日本がどんどん世紀末っぽくなって来ているのに、相変わらず登場人物達がまったりと言うかのんびりしてる。終盤にかけて伏線がきっちり回収されていくのは読んでて気持ち良かった。最後まで丁寧語で喋る殺し屋が薄気味悪くて慣れなかった。平原がお気に入りです。そして近藤さんの家庭が円満でありますように。2014/08/20

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