光文社古典新訳文庫<br> 人間のしがらみ(下)

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光文社古典新訳文庫
人間のしがらみ(下)

  • 著者名:モーム【著】/河合祥一郎【訳】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 特価 ¥1,001(本体¥910)
  • 光文社(2022/04発売)
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  • ISBN:9784334754587

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内容説明

ミルドレッドへの思いを断ち切ったフィリップに訪れる新しい出会いと思わぬ再会。感情を大きくかき乱す出来事の数々に翻弄されるなか、青年は偶然知り合ったある一家との交際のなかで人生の「真実」に気づき……。人気絶頂期のモームが劇壇との蜜月関係を破り、専念して書かざるを得なかった20世紀英文学の代表的傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

64
教養(Bildung自己形成)小説と云いつつ、ゲーテなどと違い、かなり自己を抉っていて、恋愛沙汰も読むのがしんどいほど長々と綴られており、辛気臭いことこの上ない。だが、読ませる。2022/08/28

みつ

24
ミルドレッドと別れたフィリップは医学校に通いながら小説家のノーラと付き合い始め・・と思いきや、ミルドレッドがまた登場、気のいい彼は翻弄され、p184で一旦「その後、消息を一切聞かなかった」といい、アセルニー一家との付き合いに話は移るが、p282でまた再会。フィリップの献身ぶりはまさに「人間のしがらみ」そのもの。そこから彼自身が経済的な困窮に直面するが、アセルニーが救いの手を差し伸べ、デパート婦人服売場の案内係へ。ここでパリ生活で培った美的センスが生きる。ようやく病院に戻り医師の勉強を再開。人に好かれる➡️2024/05/14

pika

5
期待の倍はよかった。心打たれた。興奮した。胸に刺さった。フィリップの悲劇と不幸慣れし過ぎてエンディングは未だに信じられない笑。詠み終えるのがもったいなくてチビチビと読んでいたけど後半は止められず一気読みだった。どん底になるあたりから展開が劇的過ぎていて、それまでの生生しさが少し薄れてしまうが、でもいいと思える筆致だし、エンディングはむしろだからこそいいと思った。自分が普段内省しても気づかないほど奥底に沈んだグロテスクな欲望や感情を、フィリップの心理描写によって気付かされる。2023/05/18

石井千湖

4
読売新聞短評で紹介しました。下巻P603〈フィリップにはきちんとした生活を送りたいと強く望んでいるのに、それをだめにしてしまう欠点があって、どうしてもその欠点を克服できないのだ。それは、現在よりも未来に生きようとしてしまう性癖だ〉というくだりが印象的。2022/03/13

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