光文社文庫<br> 黒い蹉跌~鮎川哲也のチェックメイト~

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光文社文庫
黒い蹉跌~鮎川哲也のチェックメイト~

  • 著者名:鮎川哲也
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2022/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334792312

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内容説明

探偵や刑事が推理や捜査を重ねて、殺人の真犯人を探したり、殺害方法を解明するだけがミステリーではない。反対に、犯人の立場から殺人を描いたのが“倒叙もの”と呼ばれるミステリーである。本書は1978年にテレビ放映されてヒットした倒叙推理ドラマ「チェックメイト78」の原案となった本格ミステリーの巨匠の選りすぐりの短編を収めたアンソロジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nemuro

59
段ボール箱に収納されて長年ひたすら引っ越し荷物と化してきた本たちも直近から遡りつつ、ようやく「本・根室」(2006年4月~2009年3月の購入本)の一部まで開梱・発掘が進んだ。だが鮎川哲也をよく買っていたのは1度目の札幌時代、1985年頃と思われ「本・稚内」「本・富良野」を経て最も個数が多い「本・帯広」(2002年3月以前の全ての購入本)への道程は果てしなく遠い。そんな事情もあって既読本9冊(8作品)のうち8冊が図書館本。倒叙物の推理ドラマ『チェックメイト78』(主演・松方弘樹/全22話)は知らなかった。2023/07/28

したっぱ店員

44
倒叙と聞いて前のめりに購入。昭和の匂いがぷんぷん。犯人の計画が穴だらけな感じもするし、ページが少ないので解決篇はあっという間だけど、寝る前に少しづつ突っ込みながら読むのにちょうどよかった。2021/11/21

みなみ

28
鮎川哲也の倒叙ミステリーばかりを集めた短編集。現代であれば、科学捜査や防犯カメラによってアリバイ作りも大変になりそうだし、動機も恋愛絡みのものは少なくなっていそうだと思いつつ、昭和感溢れる内容を楽しんだ。警察が犯人の落ち度や偶然の出来事を手掛かりに追い詰めていくものが多いので、少しワンパターンに感じてしまった。ただ、解説でも、それこそが本格派の領域(犯人の動揺する心理描写をメインとするのは、心理は派やスリラー作家の領域)ということなので、これが倒叙ものの醍醐味なんだろう。2023/05/12

geshi

27
本格派の倒叙ものだが期待外れの低クオリティ。『晴のち雨天』シンプルなトリック瓦解なので予想はつきやすい。『井上教授の殺人』オチの伏線が一つも無いのかい。『偽りの過去』アンラッキーにかかっていて証拠が後出しジャンケン。『蟻』よくあるネタを一つのミステリの形にした感。『未草』映像的な手掛かりの描写を入れられるよね?『あんこう鍋』謎が倒叙向きじゃない。証拠無いって押し切れるだろうに。『首』困難を分解するトリックがいいだけに手掛かりが雑。『笑う鴉』オチを予想できる手掛かりをいくらでも置けただろ。2021/10/14

coco夏ko10角

22
「チェックメイト78」の原案短編8作収録。鮎川さんの到叙ミステリ短編ということで手に。やはり元々は「チェックメイト78」の原案だから映像向きなのがいくつか。『偽りの過去』は途中のそれでバレるのかと。到叙ものは動機が不倫やお金絡みなのが多い中で『笑う鴉』は同性愛者の女性作家を殺そうと計画する編集者と珍しく面白かった。2021/12/28

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