内容説明
私、歌枕綾子、３ピー歳。恋人はお隣に住む二十歳の青年、左沢巧くん。東京での同棲中に……なんと子供ができてしまう。ど、どうしたらいいの！？
突然の妊娠により、私達の関係は周囲を巻き込んで一気に進んで行く。
「タッくん……就活はどうするの？」
「……決めました。俺は――」
最後の最後まで私達はやっぱりドタバタしてしまう。でも……そんなこれまでの全てが愛おしい。様々な決断、それぞれの想い、抑えきれない感情。たくさんの思い出と覚悟を胸に抱き、私達は未来に向かって歩んでいく。
「行きましょうか、綾子さん」「うん」
私達二人の行く末は――。
全ての年上ヒロイン好きに捧ぐ、大人気年の差純愛ラブコメ、堂々完結！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
67
あまりラノベらしくない終わり方な感じですね。ハッピーエンドのその先と言うのか、確かにこの内容だと結婚よりその先で終わらせたほうが合ってると思う。 そんなこんなで読み終えたけど、ちょっと長すぎたかなと思う作品。総括するとページ数は決して多くないからサクッと読めるのは高評価だけど、巻を追うごとにしつこいと言うかまたかと言うかな感じは否めない。好きな人は好きなのかもしれないですけどね。 ともあれきちんとハッピーに終われたのでよかったかな。しかしこの作者さんやりたい放題に書けて気持ちよかっただろうなぁ（笑）2023/07/08
芳樹
39
【BW】前回最後に落とされた爆弾エピソードの後から、幸せそうな綾子の姿が描かれる表紙に至るまで、相変わらずドタバタしながら、でも手を取り合って進む二人が何と愛おしいことか。過去の回想からクライマックスへ向かうシーンには、涙が出そうなほど感激しました。あと、巧の選択がホント彼らしいなと感心。ヒロインが子持ちアラサー（30代）と思い切った設定の年の差もので一体どんな展開が待っているのかと思いましたが、心温まる王道の物語で毎回楽しく読むことができました。二人にはこの先ずっといちゃいちゃラブコメして欲しいですね。2022/04/08
わたー
28
★★★★★いや、逆バニーって、仮にも妊婦に何やらせとんじゃい…ってツッコミはさておき、前回、ようやく結ばれたかと思えば、様々なことをすっ飛ばして授かったことの顛末から始まるシリーズ最終巻。元から壊れ気味のブレーキが、さらに効きが悪くなって最後まで突き進んでしまった感じ、この作品らしい最後だったなと。妙に細部まで凝った「ラブカイザー」関連の設定を読めなくなるのは残念だが、この著者ならばいつの日か別作品でクロスオーバーしてくれることを祈っている。2022/04/11
yosa
18
ラブコメとしては丸々蛇足な一冊。悪阻の辛さや、育児の殺伐さや、結婚に伴う両家のアレコレなんて仮にコメディにはなりえても甘さはない。恋愛に憧れる年齢層が求めているものではないと思いますが、ラノベ読者の年齢層も大幅に上がっているとか聞きますし、作者はメタで照れ隠ししてますがこれはこれで悪くないエピローグ。「二人死んじゃって、子は美羽が育てんだろ？」とか考えていたあるゲスい読者の思考とはわけが違います。ただ、最終的にも年齢差カップルであった意味があまり感じられなくて残念。埋められない溝とかあるはずなんだけれど。2023/09/13
椎名
15
完結。「お爺ちゃんになってもお婆ちゃんになっても、こんな風にラブコメしてよう」いや～～～これがね、本当にいい台詞なんですよね。ラブコメ作品のラストを飾るのにここまで相応しい台詞はないでしょう。美羽の語った選択の正解はすぐには決まらない、いつか思い返したときに正解だったと思えるようにしていったらいいという話も本当にその通りで、ものすごく急に進んでしまった関係だったけれど二人が幸せになれればそれは正解となり運命となり、勝ちなのでしょう。そしてきちんとタイトル回収。いい作品でした、お疲れさまでした！2022/04/10
