内容説明
文章術は泥棒に学べ!? ロングセラー『論文の書き方』の姉妹篇。実践に役立つ文章修業の本道を説く。社会学者・ジャーナリストとしても活躍した著者による体験的文章指南。日本語を知り、よい文章を書くための34の方法。
(以下、本文より)
その中の或る文字、或る言葉、或る文章を大変に好きだと思い、反対に、その中の或る文字、或る言葉、或る文章を非常に厭だと感じるような人、そういう人は、立派な文章が書ける素質のある人だろうと思います。
実際に、その人の文章と瓜二つのような文章を何篇も書いてみることです。これが文章修業の本道で、それ以外に道はありません。一にも真似、二にも真似、三にも真似です。
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締切という時間的限定、枚数という空間的限定、この二つの限定が曖昧なのが研究室の特色で、それと反対に、この二つの限定が厳格なのがジャーナリズムの約束です。
文章を修業するのには、自分で締切と枚数とを厳重に定めて、これを自分に課するという方法をお勧めしたいように思うのです。
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文章というのは一種の建築物だと考えています。大きな論文はビルディングのようなもの、小さな文章は交番のようなもので、文章が建築物であるならば、それを作るのには、どうしても、設計図がなければなりません。正確な設計図を用意せずに、文章を書き始めたら、論旨不明の文章が出来上るのは全く当然のことです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
colocolokenta
7
本屋でふと目に止まり、ブログ書きの役に立つかと思って購入。あっという間に引き込まれ、早速"が"を極力使わないことにした。日本では学校というところで自己表現の方法というか技術をほとんど教えないが、これでは国際社会で戦っていくことは難しい。2022/04/19
Ryu
2
清水さんの芸人論が心に刺さった。芸とは人の心にスルリと入っていく技術である。そして私も文章を書く時に強い言葉を探しがちで反省してる、なぜならそこには落とし穴があって現実から遠ざかるばかりか、読者には嫌らしさら残してしまうから。2022/04/09
昼寝
1
大昔に読んだことがあるはず。どうでもいいことを冗長に語っているようだが、日本語を書くという点については本質を突いているように感じた。そうでなければ、このような、一見ダラダラした文章は読めないだろう。2022/03/04
琥珀大臣
0
読書の感想もしかり、日記にしろ、文章を書くのは私にはとても苦労するものです。でも上手く書きたいよくあってこの本を手に取ってみました。 文章を書く上でわたしは知らない人の事に気を遣って、棘の少ない言葉を使い、頭のいい人と見られたから美文らしい装飾を施してしまっていた。だがそれら、文章の基礎もなってない私には無駄な努力だったみたい。 文章は自分だけの意見や見方を発表するためのものです。賛成も反対も好きも嫌いも思われるでしょう。だから気にせず書くべきと言うわけです。確かにね。 あと何回か読もう。2025/08/13
𓆱
0
文章を書く能力は、とにかく語彙力によるものが多いと思っていたが、それに加え言葉の配置が大事なんだと感じた。文章を書くというのは混沌のなかから書くことを見つけ出し言葉を上手く並べていくこと、と。2025/07/18
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