内容説明
寂聴さんが99歳の最期まで伝えたかったこと
愛について、生について、老いについて寂庵で語り下ろした法話。私たちがこれからを楽しく力強く生きるためのヒントが詰まった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
193
タイトルは、岡本かの子の「年々にわが悲しみは深くして いよいよ華やぐいのちなりけり」という歌からきている。2021年に99歳で亡くなった寂聴さんの、最晩年の死生観と寂庵での法話をテキスト化した1冊。だから読みやすい。一番の幸福とは何か? 年をとっても若々しくいられる秘訣は? などの人生の疑問について、ストンと胸に響く答えが待っていた。2022/12/20
t
3
変わり者扱いされてきた瀬戸内さんだが、彼女を 出家に駆り立てた気質は生まれついてのものだとヒシヒシ感じる。彼女の感性に少しでもあやかりたい。2022/10/11
としき
3
昨年99歳で波乱万丈の人生に終止符を打った寂聴さん。人を愛することも、生きることも、そして老いても一生懸命に好きなことに命がけで取り組んだ人。私たちは日々数えきれない欲望や執着心という煩悩と戦っているが、人として生を受ければ煩悩はついてくるもの。失くそうなんて考えること自体が思い上がり。私は聖人君子になろなんて思ってもいない。ならばやりたいことはやればいい。好きな人を愛すればいい。ただ、そこに覚悟と責任が伴う!誰もが死を迎え「無」になる、授かった命を最後のひと欠片まで完全燃焼させることが命に報いること。2022/05/09
DRYM_8
0
サラリと読めた。寂聴さんと向き合って、お話(世間話的な軽さで)を伺っているような近い気持ちで読んだ。名前だけ存じ上げていて、その生涯・人物、著作についてはあまり知らず、読んだこともなく。気になるので少し読んでみようかな。2025/05/16
もっちゃん
0
思いついたら、即実行。楽天的な寂聴さんの姿勢を見習いたいと思いました。2024/10/13