内容説明
奈良時代の遣唐留学生(るがくしょう)。十七歳で吉備真備(きびのまきび)らとともに唐に渡り、太学(たいがく)に入学。官人として玄宗皇帝に仕え、李白・王維ら文人とも交流した。五十歳を超えて帰国を許されるが、船が漂流して再び唐に戻り、二度と祖国の地を踏むことなくその生涯を閉じる。異国の官人として出世した特異な境遇を冷静に見つめ、日唐関係史のなかに位置づけた確かな伝記。
目次
はしがき/生年と家系(生年をめぐる問題/仲麻呂の家族/阿倍一族)/遣唐留学(霊亀度遣唐使/唐での行事/留学者の諸相)/唐での滞留生活(大学入学と登用/出仕の背景と官歴/くらしぶり/天平度遣唐使と仲麻呂)/帰国の試み(勝宝度遣唐使の到来/阿倍仲麻呂の役割/送別詩と歌詠)/伝奇世界での姿(鬼になった阿倍仲麻呂/文選・囲碁・野馬台詩/仲麻呂の位置づけ)/晩年と死(安史の乱勃発/安南への赴任/仲麻呂の死)/唐文化移入の行方(遣唐留学者のその後/かへりきにける阿倍仲麻呂/入唐成果に対する評価/結―阿倍仲麻呂の生涯と歴史的位置)/略年譜
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