内容説明
19世紀にアメリカ西海岸のゴールドラッシュで金鉱労働者の作業着として誕生したデニム。
長い年月を経てデニムは進化を遂げデイリーウェアとして市民権を獲得しました。
日本人のデニム所有率は9割超、1人あたりの所有数は約4本と言われています。
一方、希少なヴィンテージ・デニムは世界中のコレクターや古着商人によってモデルによっては1千万円超の高値で取引されています。
現代のヴィンテージ・デニム価格高騰は、日本で昭和後期のバブル時代に巻き起こった古着ブームが発端です。
アメリカに眠っていたヴィンテージ・デニムの価値にいち早く気づき、世界中にその魅力を広めたのは、日本人なのです。
その証拠に、「デッドストック」「ヒゲ」「ハチノス」は、世界共通の和製英語です。
本書は、ヴィンテージ・デニムに人生をささげた男、原宿の老舗古着屋「BerBerJin」店長・藤原裕氏をストーリーテラーにお迎えし、
「服が売れない時代に、なぜヴィンテージ・デニムが1千万円で取引されるのか」を掘り下げて解説する、はじめてのデニム教養本です。
ヴィンテージ・デニムの魅力を写真満載のオールカラーで紹介し、いますぐ人に話したくなるデニム雑学をお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくや
16
著者はメディアで良く見かける藤原さん。流し読みのつもりであったが、内容が面白くしっかり一冊読んでしまった。デニム本体についての知識以外にも、アメリカの歴史や古着屋の実情も知ることができる。初めてデニムを履いた日本人とも言われている白州次郎のデニム写真がめちゃめちゃイケていたので是非見て欲しい。2024/09/17
SHIsho
6
最近youtubeでデニムや古着の動画をよく見るようになり、興味がわいてきたところで銀座の蔦屋書店に置いてあったこの本にひかれ、ほぼ即決で購入。最近、即決できるほどの本との出会いがなかったため、うれしい。こういうのが欲しかった。デニムの細かい構成要素や、ヴィンテージの良さ、その裏にある歴史の概要が書かれている。わくわくした。2022/11/23
Axlcity
3
ヴィンテージデニム店ベルベルジンの藤原さんの本。デニムの歴史からメーカーごとの特徴、ユニクロのジーンズや今後のデニムについての話が書かれていた。やはりリーバイスのデニム、特に501xxは原点にして頂点であることがより一層わかる。2022/08/05
happy3939
2
ますます、デニムが好きになった。少し知識が増えたし。何よりも著者が居てる古着屋に早く行きたい!2023/12/23
j080279
2
福島図書館 読了。 素晴らしかった。youtubeでも作者のチャンネルを見ているし、ジーンズ本を何冊か読んでいるが新しい発見が多々あった。 過不足なくまとまりのある内容。 ジーンズのヴィンテージの見方も最低限乗っている。しジーンズの高騰を株価チャートみたいに視覚的に表していた。 オススメのジーンズ洗剤や知り合いと思われる紹介が多かった。2022/10/20
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- 和書
- 国語科の成立