感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
4
力動精神医学のまとめがわかりやすかった。リビド(≒エス、イド)は身体器官から自我に流れ込む。発達段階においてリビドの流れ方に傾向があり(口唇期、肛門期、ナルシシズム…)、その傾向に関わる異常として固着、退行が定義される。イドは快感原則を、自我は現実原則をつかさどり、超自我(良心、理想)はそれらを検閲しコントロールする。これらが齟齬した結果イドが無意識に残ると、防衛機制が働く(抑圧、置き換え…)。神経症の症状は、防衛機制として解釈できる。つまり、力動精神医学は神経症を環境に対する個体の不適応として解釈する。2014/07/29