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内容説明
「最強の隣国」を正しく恐れよ――。嫌中的な風潮には閉口しつつも、中国および中国共産党への驚異を日々感じている「良識派」に贈る最良の中国経済入門。ブルームバーグのアジア・チーフエコノミスト、WSJ北京支局特派員を歴任した著者が10年間の取材と分析をもとに記す、世界一の資本主義国家の強さの秘密とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
76
中国の話題になると政治の視点が入ることが多いが、本書ではそういった視点を排除している。中共が国の全てを支配するからこそできるような政策も紹介。鄧小平の改革開放以来、中国の金融政策担当者がいかに優れているかがわかった。だが今の「チャイナ7(政治局常務委員)」に金融というプロフェッショナルな分野を采配を触れる人はいるのか?今の金融政策を含む今の中国はこの本に書いていなかったような岐路に立たされているように思う。2024/03/15
Eiki Natori
13
私の中ではずっと謎だった「中国経済はなぜ破綻しないのか」というテーマであり、X上で誰かが勧めていたこともあり購入。 私が学生時代の鄧小平から光沢民に代わった頃から毎年二桁台の成長率だったが、幾度の危機がありながら、成長し続けている。昨今停滞しているとはいえど、本邦以上の成長率である。 著作は私の見立てとは合っている部分と異なる部分があったし、金融についてはダウトの部分もあったが、日韓の失敗例から学んで、積極財政を行ってきたことと、やはり自国通貨であることが大きいのではないかとは思った。時系列に纏った良本。2024/03/10
はやたろう
12
ブルームバーグのアジアエコノミストによる中国経済の分析。難しいテーマ、金融用語だらけだが、中国の金融財務がよく分かる。急速な経済発展を遂げる中国は、金融財務面において、世界各国の金融危機、日本のバブル崩壊、アジア通貨危機、リーマンショックなどに匹敵する財務状況を示しながら、当局の綿密な分析と対応、国営銀行、共産党の一党独裁による強引な手法、巨大な国内市場等の要素からすべからく、脱してきた。今なお、ギリギリの金融状況であることは、変わらないが、最新イノベーションの先頭を走る中国なら切り抜けるのかと思わせる。2022/11/23
kitten
11
図書館本。主にタイトル通りではあるが、中国の経済発展の歴史と、どのように危機を乗り越えてきたのかを時系列でまとめてある。感想を一言でいうなら、「中国、すげー」になるだろうか。経済書であり、難解で、正しいかどうかもわからないが。日本が失われた30年で苦しんでいる間に、これだけのことをやっていたのか、そりゃ抜かれるわ。力強さと危うさが同居していて、予想がつかない怖さがあるが、それが中国なんだろう。後発国としての強み、巨大な人口。それに、強権体制。うまく回っていれば最強だと思うが、果たして。2024/03/28
人生ゴルディアス
6
すごく面白かった。序盤は中国経済発展のよくある説明で、外れかなあと思ったが、中盤からめきめき面白くなった。何度も訪れる経済危機とそれに付随する政治危機。本書は政治のほうにはほとんど立ち入らず、経済的危機にいかに対処してきたかを説明する。一党独裁なのでやると決めたらすごいことができてしまう痛快さがある。過剰生産が問題なら生産してるところを潰すし、信用の拡大が問題なら拡大してる銀行の首を文字通り締める。金融政策で金利を上げ下げとか監督官庁のちくちく攻撃とか比ではない。住宅在庫問題の解決もなろう系かなと思った。2024/06/21
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