内容説明
元男役のアラフィフOG、再び舞台に立つ。
コロナ、病気、誹謗中傷、予算難…次々と訪れる苦難。
「私たちはもう、“夢の国の住人”なんかじゃない」
歌劇団を退団後、シングルマザーとなっていたアラフィフの元男役・ポロは、舞台のプロデュースを決意する。
集めたのは、歌劇団時代に0番を務めたスターではなく、個性光るバイプレイヤーたち。だが素人プロデューサーの前には次々と難題が。
あがきながら懸命に走り続けた彼女たちが、晴れ舞台から見た景色とは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
70
アラフィフの宝塚OG達とそのお付きさんが一から自分達の手で舞台をやろう!というお話し。コロナ禍でステージ業界が受けた打撃をひしひしと感じ、自粛ばかりしていた2020年を思い出し最初は息苦しい気持ちになりました。途中からOGの娘サキが語り手に変わりますが、そちらの方が読みやすかったかな。女子高生にしたら、いい歳したお母さんがいきなり舞台の企画を始めたら引くよねー!それでもお母さんに協力して裏方をやってあげるサキは本当に良い子。頑張った人達が報われる物語なので明るい気分で読み終えました。2022/12/12
ジュール リブレ
62
宝塚の世界は知らないし踏み込めないのですが前作の『ヅカメン』が案外面白かったので本作も。OGがアラフィフになって今さら舞台になんて展開には驚かされましたが虚実取り混ぜたお話はなかなかの出来でした。シャンシャン(これは何??)に駆り出された中学生の娘の脳内変換が愉快。テンション高すぎて、これは疲れるよな。2021/12/11
カッパ
12
元男役のアラフィフが中心になり、口説きおとし、みなでコロナ下で公演をする話。 娘がでてきたり、付き人ごでてきたりする。舞台にはまったことあるひとならわかる!となるのかもしれない。けど、私にはひたすらよくわからなかった。会話が多い小説が好みに合わなかったんだと思います。2022/10/10
qoop
11
アラフィフの元タカラジェンヌ達が、第二の青春まさに今!という想いを現実にしていく熱い物語。実在の人物や公演とは関係がないと著者は嘯くが、著者の妻・真山葉瑠率いる宝塚OGの公演が間近に迫った時期の刊行は偶然などではないだろう。虚実取り混ぜた…というかつい、端々に実を感じて読み耽った。ドライブ感に溢れた文章と構成も良い。2021/11/15
Eri
10
『ヅカメン!』ほど宝塚に近くなくて、でもやっぱり宝塚OGのことだよなあと思う。あとがきには、架空のと念押ししてあるけれど、どの人がどの人のモデルなのかなー?と考えて読むのも楽しい。 出てくる主題歌が、割と新しめ(と言っても20年は経ってるか)なので、今回もルンパさんに在団時代のことを聞いたりされたのかな?と思いました。 病気を少し軽々しく扱いすぎでは?と謂わないでもないけれど、感動的なシーンでは泣いてしまったし、物語の盛り上げ方が上手い!2022/09/29
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