内容説明
これを人は末代までの呪いと呼ぶ
呪いを払うのではなく、身代わりとなって呪われる『呪い代行師』。彼女のもとに、呪われた依頼人が一人、また一人……
呪い代行師・宮奈煌香のもとに、猫を使役した呪いの相談が相次ぐ。煌香は全盲の姉・莉唯の勧めで、恋人の探偵の手を借り呪術者を探すのだが、それをきっかけに日常が変わり始める。美しく優しかった姉の変貌、転がり込んできた女の子、暗闇に浮かぶ仮面。これは化け物である私の呪い。だけど私の呪いは誰も代行してくれない。「急がないと、もう死ぬわよ」。〈化け物たちの祭礼〉が幕を開ける。
七原しえ・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけ
25
初読み作家さん。分類的にはホラー。でもラレコが可愛くってキャラ読みしちゃった。2023/05/11
キナコ
22
呪うのではなく、呪いを肩代わりして呪いを払う主人公。続く猫の呪いからストーリーは始まる。結構スローペースな進みかた。感がいい人は途中からネタが分かるかな?ホラー要素は少なめ。2022/03/28
coco夏ko10角
17
呪い代行師・宮奈煌香のもとに相談が舞い込み…。最初の方はライトな感じだったのがどんどんホラー度が増して伏線回収していってミステリーもと面白かった。個性的なキャラたちもいい。2023/03/04
イシカミハサミ
14
序盤と終盤で別作品かと思う作品。 かなりライトな入りをして、 ちょっとずつシリアスな背景が語られて、 ラストはちゃんとホラー+怒涛の伏線回収。 終わってみればいい感じに入り組んでいて、 けっこう本格的な話。 そのモードに入るまでが長かったかな。2022/05/02
ほたる
13
呪いを祓うのではなく自らの身体に憑依させる呪い代行師。この物語は正に化け物たちの祭礼で、怪異に次ぐ怪異しか出てこない。最終的に物語の閉じ方としてゾクっとさせられるところあり、なぜこんなことが起きていたのかも良かったように感じられた。2022/03/26