講談社文庫<br> ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所

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講談社文庫
ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所

  • 著者名:立石泰則【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2022/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062760652

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内容説明

不遇の天才かつ変人研究者、近藤哲二郎。彼は、なぜ、標準放送で送られてきた映像を、ハイビジョンクラスの高品位映像に置き換える新技術を開発できたのか? ーー話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は1件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して、「WEGA(ベガ)」「BRAVIA(ブラビア)」を成功に導く、デジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。傑作ノンフィクション。
ーー取り寄せた特許のリストを1頁目から丹念に目を通していくうちに、出井(いでい)はひとりの研究者の名前に目を止めた。彼の保有する出願及び登録特許数が400件近くもあり、他を圧倒する数だったからである。(中略)そのうえさらに出井が驚かされたのは、そのうち商品化されたものが1件もなかったことである。「これは、いったい全体、どういうことなのか……」――本文より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
企業の研究者として理想的な人材。とは言えないが、このような人物を手放してしまう企業、そして見放されてしまう企業が面白いものを生み出せるとは思えない。2011/06/27

うたまる

0
「余所でやっていることをやるのは仕事じゃないと思っている人間ですから」……”ソニーの二大異端”として、久夛良木健と並び評される近藤哲二郎の雌伏と雄飛を描く。時代の先を見通しながらも一言居士で偏屈、一人でコツコツ取り組むのが得意でチームプレーは苦手、そのような人って確かに面倒だ。できれば付き合いたくない。しかし、彼のような異才が企業の救世主たるのだろうし、彼のような人まで活かしてこその優良企業なのだろう。さて、”二大異端”のカードを既に切ってしまったソニーに、次の一手はあるのか?2014/10/16

k

0
「一番(やっては)いけないのは、新しい技術を開発したら、それを守ろうとすることです。世の中は変化しています。守ろうとした時点で、(その技術は)終わりなんです」。   久夛良木氏とともに“ソニーの二大異端”といわれた、近藤哲二郎氏。出井氏に見出され、技術のソニーを支え、ブラビアのヒットを生んだ男の技術へのこだわり、技術者教育についての記述がとても興味深い。2012/02/12

たむ

0
技術者なので、経営者には使えない2011/07/11

yuka_tetsuya

0
自分がやりたいことを最後までやり抜く。その信念もすごいが、それをやらせてくれるソニーもすごい。しっかりとした実力があるからできること。最後の章の『近藤組』の教育方針はためになった。大学時代は上から与えられて、それから外れないようにすることが優秀とされていた。しかしそれでは新しい物は生み出せない。新入社員に課せられる『垢落とし』という自己否定とそこから這い上がってくる反骨心を持った者のみが、自己実現できるのだ。2011/03/24

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