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内容説明
ヴァイマール公国での公務を放り出し、長年の憧れであるイタリアへ旅立ったゲーテ37歳。旺盛な好奇心と鋭い観察眼で、ヴェネツィアからローマ、ナポリ、シチリアなどを経めぐり、美術や自然にふれ、人びとの生活に身を置いて感じたことなどを書き留めた。下芸術家ゲーテの土台を築いた青春の旅の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
15
うろ覚えですみませんが、「ヴェルター」に関して。慣用とおり「ウェルテル」(言語中枢が経年劣化して、名前がどうしても出てこなかったし、Googleで、仕方ないから「ゲーテ 小説」で検索して、見て、覚えたと思って、消して、この画面に戻るとポカンと忘れて、また検索し直す)で、いいじゃないかと思う。現在刊行中の該当書が「若きヴィルターの悩み」に切り替わっているのなら、私の時代錯誤的態度を恥じるのみですが。38歳でイタリア長逗留するゲーテ。既視感を覚える。ある作家も37歳で同地周辺で3年間生活していたよなと。あれね2025/07/16
ロビン
15
本書は、ヴァイマール公国での余りに多忙な日々から逃げ出して、憧れの地イタリアへ旅行したゲーテの旅の記録である。一人旅ではあるが画家の青年などが同行することもある。ヴェネツィアやナポリ、ローマやシチリアなどを旅するわけだが、鉱物学や地質学的な視点から土地を観察しているのが印象的で、文学だけでなく法律にも詳しく、同時に理系でもある万能の人ゲーテを感じさせられた。ただ、ゲーテも北国人で、北の人間の目でイタリアを見ているので、そこにだけは親しみを感じた。フィレンツェには行ったことがあるが、ローマに行きたくなった。2025/01/16
Fumitaka
3
むかし岩波文庫で読んだんですが色々と忘れている部分もあるのでこっちで再読。光文社古典新訳文庫は注釈が同じページか近いページですぐに見ることができるのがいいですね。37歳のゲーテが公務を突然に放り出してイタリアへと旅立ったときの手記である。「北国」出身のゲーテには快く思えたらしく、ときどき正直に不満を述べながらも、基本的にはイタリアのドイツにない風土を褒め称えており、荒木飛呂彦先生も言った通り「上昇」は見ていて気持ちがよい。諸所で述べる自らの芸術の信念も力強い。2024/06/20
misuzu
2
若いゲーテと共に、イタリアを旅行している感覚で読み進められた。ヴェネツィアやローマに関する記述が多めに感じられたのだが、それもまた楽しい。ゲーテが辿った足跡や、観賞した絵画なども載っていて、親切である。毎回、解説も充実している。ヴァイマール時代のゲーテの働きぶりを知ると、「どんだけ過重労働させるんだ!」と呟きたくなってしまう。イタリア旅行へ逃げたくなる気持ちが少し分かる。宮仕えに反対した、ゲーテのお父上は正しかったのか?それにしても、ゲーテの多才ぶりが……。彼に、苦手なものってあったのでしょうか?2022/01/27
yokkoishotaro
0
大変面白かった 意外とゲーテはテンションタイプ(手紙だしそうなんだろうけど)で印象が変わった。 ナポリでのテンションがタモリっぽくてよかったし、上ではナポリがハイライトなのではないかというぐらい良かった。2023/11/30
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