ディスカヴァーebook選書<br> ブラック・ホークの自伝

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ディスカヴァーebook選書
ブラック・ホークの自伝

  • ISBN:9784892194221

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内容説明

ソーク族のリーダー ブラック・ホーク 1804年に調印させられた条約―――ソーク族の土地を割譲せよ。 土地を追われ、追いつめられるブラック・ホーク。ミシシッピ川を渡れ! ―――アメリカ軍の女子供を含めた虐殺に降伏……投降後、ワシントンに連れていかれ大統領と対面する。アメリカの歴史上初 インディアンの自伝。
(※本書は2016/10/22に発売し、2022/3/25に電子化をいたしました)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風花

11
著者ブラック・ホーク(英語名)は、今から約二世紀ほど前に実在した北米先住民ソーク族のリーダー。本書は、後に『ブラック・ホーク戦争』と呼ばれる、ソーク族とアメリカ合衆国政府との闘いの記録と、自分たちの土地を追われた部族のリーダーの、魂の叫びと祈り、そして平和への願いの書です。読みながら、何度となく涙で文字がにじみ、辛くて本を閉じたことは一度や二度ではなかったです。折しも読んでいる間に、アメリカではトランプ政権が発足。移民の入国規制策が発表されました。 …続く2017/05/05

AR読書記録

5
そこは全然ポイントではないのだけれど、敵を倒して頭皮を剥ぐというのが当然に語られていて、子どもんとき、“インディアン”に頭の皮を剥がれるというのが想像上の恐怖ランキングのかなり上位で、某夢の国でもトムソーヤ島怖かったわー、と思い出した。それはともかく、やはり白人(キリスト教に裏打ちされた)は傲慢である(とまで総括してしまうと問題だけど)。時代も文化も違う立場からだけれども、私の、話せばわかる感はブラック・ホーク側のほうが断然つよい。2017/05/03

ワッピー

4
歴史的にも、文化的にも、ネイティブ・アメリカンの問題を語るには無知なワッピーですが、こういう「語り残された」記録を見るにつけて、代議制民主主義と合議制民主主義のぶつかり合いの悲劇を感じます。内容も知らされずに署名させられた土地譲渡契約書、一度結ばれた条約の不履行など、ネイティブアメリカン側からすると理不尽なことも多く、アメリカと闘わざるを得なかったブラック・ホークの生涯も苦難に満ちています。対話によって過去の歴史的問題が解決されてきたなら、と思うのはあまりにも厨二病的ですが、そう願わずにはいられません。2017/01/28

amemosky

2
映画「荒野の誓い」を見てネイティブ・アメリカンのことを知りたくて読んだ。文字を持たない彼らの”自伝”が残っていること、懇切丁寧な訳注と解説にも感謝。 アメリカの西部進出によって故郷を追われていく様がよくわかる。どんどん白人が入植してきて、自分たちの畑を囲ってしまう。監督官に訴えても応じてくれない。争いが起こる、制圧、強制移住、食料不足。 捕虜となったブラック・ホークが語るかつての暮らしは、トウモロコシ栽培と狩猟と宴、なんの不足もない楽園の日々。父祖の眠る地に自分も埋葬されたいという望みが切々と響く。 2020/09/12

Mc6ρ助

2
『「・・・思い出せるのははこれだけだ。我々はセン卜ルイスにいる間ずっと酒を飲んで、酔っぱらってたものだから」いわゆる 一八〇四年の条約について私及び部族の者たちが了解していることは、右記の内容の ことだけだ。あの時以来、私は何度も説明を受けてきた。この条約によれば、ミシシッピー川の東側の土地、すなわち我々の土地すぺては毎年千ドル相当の贈り物を我々が貰い受けるという条件で、アメリカ合衆国に割譲されたということらしい。(p34)』これが「グローバルスタンダード」だね。アメリカ・ファーストはさらに恐そう。2017/01/29

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