講談社文庫<br> 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

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講談社文庫
掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集

  • ISBN:9784065273074

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内容説明

2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。

「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集!


メディア、SNSで大反響!
朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞!

2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。

2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。
本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。
この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります!

このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、
とにかく読んで、揺さぶられてください
――岸本佐知子「訳者あとがき」より

彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、
どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。
――リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より

毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。
刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。……
自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

167
短篇集です。かなりの評判になっているので手に取りました。アメリカの比較的下層階級であるような物語なのですがカラッと乾いたような感じの印象を与えてくれます。そのような気候なのかもしれません。また第三者的な感じで書かれているからなのでしょうか。ある意味自分の日常の仕事や生活などをうまくエッセイ風に書かれている気がします。少し異なるのでしょうが、ヘミングウェイの短編を思い出しました。2022/11/16

アキ

120
最近読んだ著者の「すべての月、すべての年」がとても良かったので、新しく出た文庫本で再読した。一度目では入り込めなかったが、再読で彼女の人生に没入するように耽読した。一人称で、または三人称で、時には登場人物の一人として彼女の実体験を元にした刑務所やアル中、ガン末期などのきつい状況にいる物語に、この小説の中の言葉「魂の気高さ」を感じさせる文章が直接心に訴えてかけてくる。『さあ土曜日だ』の中の文章「犯罪者の頭と詩人の頭は紙一重だ。どちらもやっていることは、現実に手を加えて自分だけの真実をつくり出すことだから」2022/05/12

はっせー

107
海外文学をこれから読もうと思っている人にぜひ読んでほしい本になっている。ルシアベルリン。この本を読む前まで知らない作家であった。読んでみての感想は作品自体が万華鏡のようなものであった!ルシアベルリンさんの実体験とフィクションを混ぜた短篇集となっており、その曖昧に混ざり合っている感覚がとても心地よい。そして万華鏡のような作品と思った理由は作者自身が多面的であり同じ人の人生を描いた作品なのに印象が全然違うのである。これは初めて万華鏡をみたときの感想と似ている。またルシアベルリンさんの本が読みたい!2023/01/27

tsu55

104
短いセンテンスを積み重ねていく、簡潔でスピード感ある文体が気に入った。もとの英文が良いのか、訳者の手柄なのか、あるいは、その両方なのだろうか。 自己の体験をもとにした話でありながら、内面描写をぎりぎりまで削っているので、なにか乾いた印象を受ける。それも気に入った。2022/10/09

道楽モン

94
順風満帆とは程遠い人生に、類まれな感性と文章技術をまぶして出来上がった、極上の短編私小説集。ルシア・ベルリンの文章は、市井のささやかな人生を容赦なく攻撃するが、同時に慈しみと諦念と慈愛に満ちたものだ。何度でも味わえる、その度に新たなる発見が可能な(読み手の成長を映す)、そんな宝物に等しい優れた短編集だと、私は思っている。彼女を再発見したアメリカの出版界と、それを翻訳した岸本佐和子さんに足を向けて寝られない。私は残りの人生で、おそらく何度もこの本を読み返すことになるだろう。2022/10/16

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