- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
白髪を染めるのをやめてみた。庭の掃除もキリがないからほどほどに。大谷翔平君や藤井聡太君、海の向こうのグレタさんのような孫世代に胸をときめかせる――年を重ねるのも悪くない。
人間も生きものだから、自然の摂理に素直に暮らしてみよう。ただ気掛かりなのは、環境、感染症、戦争、成長一辺倒の風潮。そこで、老い方上手な諸先輩(フーテンの寅さんから、アフガニスタンで井戸を掘った中村哲医師まで)に学び、若い人たちにどんな「命のバトン」を手渡すか考えてみよう。
生命誌研究のレジェンドが軽妙に綴る、晩年のための人生哲学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
79
著者の中村桂子さんは、1936年生まれですから、いま87歳。読み終えて、5歳違いの元気な姉から、「喝」を入れられました。「老いる」ことは生きることの一場面としてとらえている、と彼女は前向きです。孫の成長に、自身の老いを感じる日々の私には、読んでいて「もっと元気を出せ!」と励まされた気がしました。「子供は母親だけで育てるのは間違いです…」と、耳の痛い話もありました。失礼ながら、文章は書き慣れないのかと思う箇所も…、それが却って著者への親近感を持ちました。自分を見つめ直す良い本に出会えたことを感謝しています。2023/09/30
宵待草
77
長い年月、敬愛して来た中村桂子さんは、今年1月1日に90歳を迎えられました。 2月8日に秀逸な、講演会『私たち 生きものの中の私 ~生命誌から考える~』を聴講しました。 此の本には、中村桂子さんが、此れが大事と信じて考え続ける、課題『生命誌』を見付けられた事の幸い、一環して仰って来られた『人間は生きものであり、自然の一部』と云う、基本姿勢が揺るぎない、人生指針である事が良く判ります。 文中には老いを生きる、お一人として『老いを愛づる』ヒントを親しみ易い、キャラクターを配して(成る程、、、そうね)と ⇒続く2026/02/22
クプクプ
75
一言で言えば、中村桂子さんが、生物のことを「生き物」ではなく「生きもの」としてとらえ、人間もまた「生きもの」であると魂をこめて伝えてくれた一冊でした。現在、地球上の存在する数千万種の生きものたちは、全てに細胞がありDNAがあります。それら全ての種は三八億年前の海にあった一つの祖先細胞から進化して、分かれていった共通性があり、ですから生きものの形や色には規則性があるのだそうです。また、中村桂子さんは山田洋次監督の映画「男はつらいよ」シリーズのDVDを全巻、持っていて気分に合わせて鑑賞する大衆性を(つづく)。2024/09/19
けんとまん1007
74
とても穏やかな文章でありながら、静かな強い意志を感じる1冊。平易な言葉であるからこそ伝わるものがあるという、いいお手本だと思う。今あること、存在することの意義。人間というものを、多面的に捉えながらも、希望の光を見出す姿勢。老いは経験を、時を重ねることであり、だからこそ伝えられることがある。定期的に触れ続けたい中村先生の文章。2023/05/14
PEKO
50
内容紹介に「白髪を染めるのをやめてみた。庭掃除もほどほどに。大谷翔平君や藤井聡太君にときめく云々」とあったのでこれは母にも楽しめるかも!と思い手に取った。読み進めるうちに、あれ?あんまり入ってこないぞ?と思い著者紹介をみると。あー。理学博士。私の苦手な理系だった事に納得。著者は今も現役で、戦争や異常気象を憂いでおられる。それは勿論大切な事で、孫世代により良い社会を引き継ぎたいという高尚な意欲は尊敬する。諦めず最後まで読んだが、最初の方の「これでいいのだ」は覚えておこうと思う。2024/11/28




