小学館文庫<br> パンダモニウム!

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小学館文庫
パンダモニウム!

  • ISBN:9784094066913

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内容説明

ダメ父親の一発逆転!?ハートフルコメディ。

1年前に妻リズを交通事故で失った28歳のシングルファーザー、ダニー。リズの車に同乗していた息子のウィルは、それ以来言葉を失ってしまい、ダニーはそんなウィルとうまく向き合えない。さらに職も失い、家賃も払えずリズとの思い出の家から立ち退きを迫られた崖っぷちの彼は、公園パフォーマンスで日銭を稼ぐことを思いつく。さっそく古びたパンダの着ぐるみを身につけ公園に立つが、素人のダニーには誰も見向きもしない。そんなある日、優勝賞金1万ポンドの大道芸コンテストが開催されることを知ったダニーは、人生を賭けた一発逆転を狙うことに――。
心に傷を負った不器用な親子の再生を、80、90年代のダンスナンバー&ブラックユーモアたっぷりに描く、どこか懐かしくて新しい、イギリス発ハートフルコメディ小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

rokoroko

16
最初映画になった本の小説かと思った。妻を亡くした夫と母を亡くした息子の話。目に浮かぶように話が進む。ほんとに私この映画見てない?2023/07/31

みやび

13
妻リズを亡くして抜け殻のようになったダニー28歳。息子のウィルは1年経っても口をきこうとしない。そのうえ職も失って、半ばヤケクソでパンダの着ぐるみを着たダンスパフォーマンスで稼ごうと考える。ダメダメなパパだけど一生懸命になれば道も運も切り開ける。ウィルの親友モーと担任の先生、ダニーの友人イワンもクリスタルもみんな温かい。ず〜っと微笑みながら読んでしまうような本でした。2023/01/18

Inzaghico (Etsuko Oshita)

11
妻に死なれて息子のことを何ひとつ知らないのに愕然とする主人公。ブルーカラーの悲哀は、どの小説でも変わらない。肉体労働で不安定な仕事、突然クビになって文無し、光熱費や家賃を滞納というぎりぎりの生活だ。本書では、子どもに近場の遠足に行かせるカネがない、というくだりが一番辛かった。そこで恥をしのんでパンダの着ぐるみを着て、何か芸をしなければということでダンスをするようになってから、少しずつダニーは変わっていく。家で、学校で一言も発しない息子ウィルが、(父親とは知らずに)パンダと会話を交わすシーンが印象的だ。2022/06/23

きゆすやいかさ

2
面白い!偶にウルっと来る、feel good novel。本を濡らしてしまい、タダでBook offに引き取ってもらってきました。Book offさん有難う。2022/07/08

clintwestwood

1
よくある親子の絆の物語だが、登場人物それぞれのキャラが立っていて、グイグイ惹き込まれ、読み勧めてしまう。 個人的に、映画化するならダニーはジム・キャリーだと思う笑 懐かしのダンス映画!という謳い文句でポップに見せようとする必要がないほど、単純に小説としての完成度が高かった(正直、終盤よりも中盤にかけての、労働者階級の日常が垣間見れるパートが面白かった)。ブラックジョークが意外と理解できて笑えたので嬉しい笑2022/09/05

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