内容説明
映像化プロジェクト進行中! 『禁じられた遊び』シリーズ最新刊
禁断の能力を持つ少女が憎悪に駆られた時、惨劇が幕を開ける
「死んじゃえ。死んじゃえ。死んじゃえ。」
1999年10月。
母と二人暮らしの中学3年生・美雪は、ある特殊な能力を持っていた。
彼女はふとしたことからクラスの不良少女3人組に執拗なイジメを受けるようになり、
ついには古い体育倉庫に閉じ込められてしまう。
凄まじい憎悪の感情が美雪を満たし、そして……
映像化プロジェクト進行中のベストセラー『禁じられた遊び』前日譚。
清水カルマ(しみず・かるま)
奈良県生まれ。作家・フリーライター。2018年、第4回本のサナギ賞大賞を受賞。翌年に刊行された受賞作『禁じられた遊び』は瞬く間にベストセラーとなり、話題を呼ぶ。著書には同作のシリーズ『カケラ女』(ディスカヴァー文庫)のほか、『寄生リピート』(幻冬舎文庫)がある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
34
シリーズ3冊目にしてエピソード0的なやつ。なんだけど、『禁じられた遊び』のシリーズだと知らずに読んでいたので、終盤気付いた時の驚きが凄かったです。気付くのめっちゃ遅かった(笑) なんでこんな重要人物の名前忘れてたんだろう。おかげでより楽しめたので良かったですけど。ラストの1作目への繋がりシーンは、美雪側の心境がわかって面白い所でした。あれはやっぱり旦那が悪いよね…。 推し作家さんなので、映像化プロジェクト進行中というのがとても楽しみです。もっと売れろ~!2022/04/22
ゆん
21
『禁じられた遊び』の前日譚。 あの激しい憎悪と嫉妬に支配された化け物になる前、中学生の美雪の物語。 死んだ虫などを生き返らせられる不思議な力を持った美雪だが、クラスメイトから執拗なイジメに遭う。 そして禁断の能力を持つ少女が憎悪に駆られた時、惨劇が幕を開ける。 『禁じられた遊び』で何故蘇った美雪があんな化け物になってしまったのか、その理由が本作でよく分かった…。ホラーというよりこの物語自体が悪夢だった。 2024/01/23
ミロリ
13
相手の気持ちを考えずに自己満で死者を復活させる(させようとする)親子。娘に関しては中3なので身勝手なのは分かるが、母親は死者を蘇らせることはデメリットしかないと分かっているのに、それでも気を抜いた瞬間に、事故で死亡した少女を生き返らせようとしたのが意味不明だった。また、母子共に美人であり、娘はクラスメイトの男子から急に告白されることが多いが、普通距離を縮めてから告白しないか。いくら美人でも愛想は必要なのにモテるのが謎。まあ特有のオーラがあるのでしょう……。『禁じられた遊び』『カケラ女』よりは面白い。2023/07/14
じーつー
11
『禁じられた遊び』『カケラ女』に続くシリーズ3作目としての認識はあったけど、どこで繋がってるのかわからないまま、最後の最後でやっとわかった。 『カケラ女』も薄い繋がりくらいの印象だったから、これもそうなのかなって。 『禁じられた遊び』を読んだのは何年前だ? わかれば直接的だったけど、さすがに登場人物の名前までは覚えてなくて。 個人的には物語のピークが中盤で終わってしまった感あり残念。 復讐してるシーン。 その後は物語の方向性が少し変わってきてたかな。2022/11/11
Hugo Grove
10
読了2023/01/08