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内容説明
連載漫画『Resonance』の佳境を迎えた漫画家・永井力は、悩んだ末に主人公リンの死をもって物語を締めくくることとした。
だが、原稿用紙の奥から姿を現したリンにその原稿を奪われ、力自身もみずからの描いた漫画の世界へと引きずり込まれてしまう。
そこで出会ったヒロイン サトコとともに、自分の考えた設定に翻弄されながらも謎の超能力者「仮面」と戦う力。
作者にあらがう登場人物たち。
やがて力にとっての現実世界と作中世界の境界線が崩れてゆく中で、力は「作者は作中世界の神たりうるのか」を自問するのだった---。
隔週誌「コミックガイズ」で、1995~96年にかけて連載された長編漫画『OPUS』。
アニメに専念するようになる直前の時期に書かれた、「漫画家としての今 敏」の集大成であり、
後年の映画で追及される「現実と虚構」のテーマの出発点ともなった作品ですが、掲載誌の休刊にともない未完のまま終わりました。
しかし、2010年の作者急逝の後に“幻の最終回”の原稿が発見され、徳間書店より上・下巻で単行本が刊行されました。
本書は、単行本の巻末に今監督の全作品を手掛けたプロデューサー・丸山正雄氏のインタビューなど新規要素も併録し、
1冊にまとめた《完全版》となります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
13
漫画家が自分の描いた漫画(SFアクション)の中に入って、登場人物たちと出口(解決策)を捜す。メタフィクションは大好物なのでワクワクしながら展開を楽しみました。著者の今敏は、後に「パーフェクト・ブルー」「パプリカ」などのアニメを監督するほどなので、立体的な場面構成が素晴らしい。意図的なものと思ったラストの意外な展開と筆致は、巻末に収録の制作背景を知ってびっくり。早逝が惜しまれる。2024/02/16
読書好きの変人
7
よく作り込まれた上質なメタフィクション作品だった。虚構と現実が交錯していくというテーマは、後にアニメ監督に転向してから一貫して描かれるテーマ「夢と現実」にも通ずるものであるなと一つ気づく。つくづく早逝が惜しい人だ。進行してるんだかよくわからないOPUSアニメ化に関しては、そっとしといてやれよと思う次第だ。今敏以外がメガホンとってもなぁ。しかもOPUSはマンガがテーマでマンガという媒体で成り立ってんだからねぇ...2024/07/03
kenitirokikuti
7
この2019.7に復刊ドットコムから復刊。帯に「アニメ化企画進行中」あるけど、マジですか??2019/08/18
Ai
4
漫画家が吸ってるたばこの煙が、原稿の枠の中に吸い込まれる描写で、なんかも今さんのすごさを感じた。メタのメタのメタ。ぜひ映像化もしてほしい!!2025/03/05
ぱ隹越九朗
4
漫画のキャラクターが、作中での自分の死に抵抗し、現実世界の作者のもとから原稿を奪い去る。それにあわせるように作者もまた作中世界に潜り込んでしまう。想定していたラインから外れてしまうストーリーを作者はどうにかできるのか……。登場人物たちが現実と虚構の世界を行き来し、その作る/作られる関係のバランスが崩れてなだれ込む最終話のラストに唖然。その後に掲載されているOPUS自体の制作話が作中のオチと絡む仕掛けになっていたことでさらにド肝を抜かれる。面白かった……2024/02/14
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